正論ちゃう?正論webBlogトップページです。  嶌田法海華(Simada.Norika)

常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

(新)カメラマンボウ       ええっ

2015年11月23日 17時07分09秒 | カメラマンボウ シリーズ 

営業はしたことがないのです。

誰だか知らない人に話をするのは 億劫で苦手でした。

もし営業ができたらなぁとも思ったこともあるけれど カメラマンボウの初期の段階では

大学の友人達が仕事を持ち込んでくれることもありました。

大磯プリンスホテルに近接する、昭和初期のドイツ人が建てた建物を

取り壊すので、全てを写真に写して保存したい。これは友人の関係者の依頼でした

海を見下ろす絶景の丘に建てられた、多分外国人が想像したであろう日本が

凝縮されていて、それは即ち日本人から見れば、滑稽なものでもありますが

和洋折衷という言葉そのものの建物で、ある意味驚きの連続でした。

ガラズも建てた時のそのままのもので、昔のガラスは実はかなり歪んでいるのですが

それがなんとも良い風情をかもしだしていましたし、客間の天井にはすべて正方形の

枠に絵がかかれていました。壊してしまうのには勿体無いなぁーと、担当者と話を

しながら、ここだけは絶対に残したいところをききました。

撮影は あえて自然光 つまり西湘の光を、活かすために、畳ほどのレフ板で

光を補いながら撮影。予定では1軒の家ですが5日間毎日6時間程度の撮影と

組みましたが、写していくと新たな発見があり、実質1周間は通いました

最後に全景を写したのですが、この時はもう邪魔枝は切っておいてもらいました。

苦労したのはやはり 天井の絵を一枚ずつ写していく時で、これは根気の勝負で

この時はすでに68とシノゴを使っていましたのですが、500カット位になってしまいました

なので予算もありシノゴを使う分は私の自腹で写しました。

滅多にない撮影となりましたが、聞けば宣教師の家だったそうです。

人が歩くところはすり減った廊下などのディテールも再現できたので、利益はないけれど

記憶に残った撮影でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。