申し訳ない事に駐車場がなかった。しかも昔は今のようにタイムズみたいな駐車場もないので、七五三といわれる
11月のは旗日、土日等は、前にも書いたように「撮影するという意味では予約」は受けるが、あとは
つまり当日は来た時の順番でということにした。はじめの頃は時間の予約制だったが、
子供の都合で時間がずれて・・・という事になるからだ。また一家族といっても
じいちゃんばあちゃんを連れてきて皆でということもあり、それなりの時間がかかることも
あった。なので、来た順なのである。となると順番とりは、お父さんのダッシュ力にかかる事も
しばしばあった。或いは、じいちゃんかばあちゃんの先遣隊方式だったりと
あの手この手で順番を少しでも早くしようと息をきらせて、とりあえず近所のパチンコ屋と
ガソリンスタンドの知り合いに掛けあって確保した二〇台分の駐車スペースからの
ダッシュとなるのである。それかおんぼろスタジオ前両側にずらりと車の路駐状態となる。
いろいろな都合があることはわかるのだけれど、ライトの位置などを必ず調整していたので
どんなに早くても15分はかかる。何も知らないで当日に来た人は、当然予約している人の
最後となり、15人待ですとか20人待ちとなる。本当は、写真よりも神社にお参りして
無病息災が主なのだが、そして子供が疲れないように午前中に集中するのだが、
「やっと順番が来た途端に鳴き始める子もいて」親が必死になだめたりすることも
なきにしもあらずで、こういう時は、なだめすかしているうちは時間だけがかかるため
次に写しますよと言ってひとつ後回しにする。こういうことがあるのでビデオカメラを
常時回しておかないと、誰がどれだかあとでわからなくなるのだった。思えば、よく
順番を待っていてくれたと思う。しかし、車で移動するならば、近隣にスタジオは幾つも
あったが、「笑顔の写真なんて」という古式ゆかしいところばかりだったようだった。
さらに自分達で写真を選べる方式は私のおんぼろスタジオ以外にはなかったのだ。
今で言えば行列というか人だらけになるスタジオだったのだが、証拠の写真がない。
多分1時間はゆうに待っていたと思うけれど、まだですか的な話は一度もなかった。
多分自画自賛するならば、9mの引きをとるのが私のおんぼろスタジオ方式で
その間を走り回っていたので、「一生懸命な」と思ってくれたからだと思うのだが?
ちがうかなぁ~??今思えば感謝の一言ですね