たまたまみた朝日新聞デジタルに被災地への報道ヘリについて被災された人から
不快感を指摘されたとの記事があった。
東日本震災以降 このブログでも何度か取り上げている話である。
そして 偶然にも各社のヘリではなくて全社で1台の共同ヘリでいいのでは?と
記事は続いた。ごもっともな話である。報道することで、被害状況を知らせることは
必要があるとは思う。しかし、それ以外の点については不感知というのが現状で
災害直後から頻繁に飛び交う各社のヘリは、被災者からすればくその役にもたたない
のだ。最後の方の文面がどうなっているのかは、お金を払っていないので読めなかった
けれど・・。私は過去に報道する側(つまりヘリ)に乗って撮影したことがある。
実はこういう時 高度規制を破ることがあった。もう30年前だから言ってもいいと
思う。アメリカの場合、多分一度は目にしたことがあると思う画像、報道ヘリが
冬の湖面に落ちてしまった鹿さんを救助しようとしていて高度を下げたら、ヘリの
ローターの風で湖面を滑っていき無事に助かった というものだが、
無論 さまざまな条件ー取材を終えて、しかも森の中ーがあったにしても、
こういう心意義が日本にはないのである。
番組に合わせて早朝から飛び回るヘリは、被災者にとっては何もしないし、
うるさいし 当然の指摘であると思う。幾度もたとえに挙げた、津波の影響で
屋根に逃げ延びた人にとって、ヘリが通過していったとしたらどう思うか?
こんなことはわかりきっているのに・・・。
ただ、そのまま高度を下げてしまうとローターの風で屋根から転落する危険が
ある というのも事実であるのだが・・・。
なんとも 悩ましい問題であるが、報道協定というものもあるし、共同通信という
画像配信会社もある。地方紙などは独自に取材できないこともあり、こうした
配信会社から画像を買うのである。
そろそろ 報道も 曲がり角なのではないかと思った次第