諫早湾の干拓事業という国の施策があって、巨額な資金を投じる為だけに埋め立てが強行的に行なわれた。
諫早湾というのは、例えばムツゴロウというちょっと可愛い独自の生態系があったのだが、あの長い堤防の
全ての鉄板が下ろされてしまい外海と完全に遮断泥地に生息していた貴重な生き物の命が奪われた。
現在国の方針をめぐり、開門調査をするべきという人と、干潟で農業を始めた人双方から訴えがおこされ
閉じた水門をあけたら49万、空けなかったら49万のお金を関係者に払うような真逆の判決がでている。
一日の補償額だからかなりの額をどちらにせよ国は応分の金額を血税で払う事となる。
たしか諫早湾の干拓という事業自体が、箱物行政の悪しきシンボルだったと記憶している。
計画はずさんで、また諫早湾だけにしかみられなかったという独自の生態系を無視して行なわれた事業なのである。
要するに、地域を無視した金を使うだけのための事業だった。
一度に海水領域をを封鎖してしまってからも、早期に開門しなければ何の意味も無かったのが、
ずるずるとかれこれ数十年たってしまったのだが、辺野古の埋め立てと同様に自然を無視した前例が
諫早湾なのである。
国は原発は安全だと断言したが見てのとおりであり、なぜ諫早湾を埋め立てしなけらばならなかったのか?
多分図べての人が納得するような答えをもっていないのだろう。