それは 生と死 だ。
たった2文字のこの言葉の間に 人ならその生きざまが凝縮されている
道を切り開いて 行くばかりが人生ではないし、前に進むのが
必ず良いかといえば 私はNOといいたい。
日本の宗教は現生利益という、例えばお金を寄付したら、見返りがあると
いう考え方のものが多い
それで 満足していればそれはそれでいい。
お金で買えないものがあるし買う必要がないものまである
なんといえばいいのか あえて20数年の歳月を経て
駄文で表現できなかったが 美奈子の死を私は生害背負っていくつもりだ
ただ、脚色を加えているが 美奈子からの手紙には すべてを凌駕した達観が
書かれていた。それは 自分の死を認めそれだけでも辛いのに
私に対する配慮の言葉が綴られていてまさしく「死より遠く」を見据えた
厚情があって 僕にとっては あまりにもできすぎた、可愛い年下の互いに
契りを誓った娘(こ) 文中でも書いているようにまさしく天使なのだった。