(新)カメラマンボウ まさかという坂が。。。
記憶と記録の食い違いがあるのだが、大学入学後の2年生の時に噛みあわせに関する
手術をしたように思う。夏休みに大手術をしてそれから3ヶ月間は上下の顎をというか
歯煮付けたワイヤーで口が開けない状態が3ヶ月以上続いた。
食事はと言えば 「鼻に通した胃まで続く管を通して」という状態で、ともかく何でもかんでも
ミキサーに入れて細かくしてそれを裏ごししてできたものを大きな注射器を管に繋いで
入れていくと言うもので、この時は「人間は食道を通らないと胃に流したもので満腹にはなるが
食べた気がしない」事に気がついた。さらに、果汁100%という飲み物を3ヶ月後に飲んだら
砂糖水を飲んでいるのと同じーつまり3ヶ月間は口から入れていいものは水だけだったのでー
本当に100%の果汁といっても かなり怪しいものだと思った。
学校と東京の間は450kmもあるのだが、手術の後に友人たちが押し寄せてきてくれた。
ちょうど夏休みを利用した為に、帰郷をするついでに的な事だったと思う。
この3ヶ月間は、毎日の食事が大変だったので、家にいた記憶がある。
もしかしたらこの後に せっかく京都にいるんだから京都の写真を写そうと思ったのか
どうかが分からないが、ペンタックスの67と55mmと200mmを買ったのかもしれない
それとスリックの三脚も買ったと思う。で、山本健三氏の京都の写真ガイドブックを
みながら、同じ寺院を回ったと思う。
写真を写そうと思った事は、この時が初めてで、このペンタックスには随分と
苦労した。そもそもブローニーフィルムの扱いがわからなかったし、露出というのも
ちんぷんかんぷんだった。さらに、全面平均測光でたとえば太陽を入れれば、
露出の針は明るい部分に影響されるので、出た目(露出計が示した値のこと)で
写すとアンダーになる事も寝れるまでどれ位の補正が必要なのか?もわからない。
また 4SR44(4LR44)という電池がないと、ミラーが途中で止まるはめになること
などもなってみて初めてわかった始末で、最初の頃は失敗の連続だった。
多分この頃にスポットメーターを買ったと思う。スポットメーターで写したいところだけの
露出を計る後は成り行きでとしたら とりあえず少しまともな画像が撮れた。
あと、ストラップとカメラを結ぶ金具が以外に外れやすいこともわかった。
京都は観光客が来る前の7時くらいまでは、人がいない。哲学の道の桜を
友人をアシスタント代わりに、うわ誰もいないラッキーだとおもって写したら
出来上がりは、青みがやたらと強くてサクラも青色になっていた。
これは 色温度の関係で、朝で日陰だったのでそうなってしまった。
なんだか 随分悔しい思いをしたのである。これが 多分のちのふせんになったと
思うのだ。ちゃんと見せられるものを写してやると、密かにおもったからだ