団塊の世代が日本を駄目にしているという週刊誌の記事をみてにやりとしてしまった。
週刊誌の記事だから、話半分だとしても私は前からこの持論をもっているし似たようなことも書いているので。
もし私が会社員ならば上司にあたる世代だから、貴方達が会社を駄目にしているのだよと言えば、辞職となるし
あいつは生意気な奴だと言われて、硫黄島あたりに流されていたかもしれない。
幸いフリーとして仕事を長くしていたので、会社のような毎日同じ人間と顔を合わせるような苦痛は味わずに
済み、意見が合わないであろう上司をヨいしょしなくても済み、それだけでも天に感謝するべきであると思う。
それでも、クライアントにはこの手の世代がいて空威張りしたり、自分も昔から写真をやっているなんて言い
うんちくをとうとうと述べたりするので、迷惑で仕事が進まないことはあった。
食べ物屋のメニュー写真つまり、物撮りをシノゴで行なう時などには、容器(食器とか器が歪まないように)
アオリをつかうのが常識なのだが、
「へぇー今もそういうカメラがあるのか?とっくに無くなったと思っていたけどな」などと言い始める。
「あるんですよ。これはジナーと言うカメラです。」
「ふぅーん聞いたことないね」
「聞かれたから答えました」
「そういうのは、どれ位するの?今時は使う人もいないから安いの?」
「このカメラはジナーF2ですから、本体だけで大体100万を超えます。使う人はここにいますが」
「そんなにするのか?ちょっと覗かせてよ」
「あなたが撮影されますか?ならば好きなだけ覗いてください。」私はこういうような人が嫌いだった。
メニューの撮影になると、器だけでレイアウトを決めて、同じものをまずひとつ用意してもらい
ライティングを決める。それをポラぎりして、仕上がりを見ながら例えば汁類の濃度を変えたり、テカりが
あったほうがよい場合はサラダ油などを塗ったり、盛り付けを変えたり、ちょっと上げ底気味にしたり、
霧降で水分をかけたりして、ポラを切る。
それでOKならば、同じ様なものを作り、熱いものだけは後にして並べていき、最後に温かいものを置いて
本番に臨んだりした。
話がそれたが、団塊の世代は知ったかぶりをする、場をわきまえない、自分が中心でありたいなどの
誰であろうため口で話す、と特色が多分にある。
群れをなすのが好きなのだが、ひとりだとなにもできないのだ。