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先週、根津美術館も訪れた。
メインは展示室1・2の「春日の風景」。
奈良の春日神社信仰についての展示。曼荼羅とか巻物、燈籠もあった。
奈良って、奈良時代か平安時代のものばっかりかと思ったけど
鎌倉時代から南北朝時代、室町時代、江戸時代とそれぞれの時代のものがあって、
改めて、奈良の古都の底力を見た感じ
例えば、飛鳥とか紫香楽、長岡京は都が移った後は寂れる一方でとうとう埋もれちゃって、
後は発掘の時代まで忘れ去られた感があるけど、奈良は違うんだよねぇ。スゴイなぁ
って、改めて感心した。
(ちなみに10代~20代の頃は京都より奈良の方が好きだった
)
でも、この辺りはサクッと鑑賞
ちゃっちゃっと2階へ。
展示室4の「古代中国の青銅器」も流して見て、展示室5の「古代織物の美」へ。
法隆寺や正倉院に遺された古い裂地の展示
まず、蜀江錦。
もうボロボロなんだけど、「ホントーによくぞ遺ったねぇ
」と感動しちゃう。
赤地の赤も、紫地の紫もハッキリわかる。
1500年も昔にどうやって、こんなに細かい柄の織物を生産していたなんて
「紫地唐花文錦」のかすかに解る紫もステキ。
錦だけではなく、「絣」もあった。
また、「刺繍」もね、あった。
「紫地草花文刺繍」3点ほどがあって、これは天寿国繍帳の一文なんですって
「緑地草花文刺繍」は△の柄。聖武天皇の一周忌の法要に用いるため、中国から取り寄せられたもの。
すごーい。
「繍」のほか、「綾」や「羅」、「纈絁(きぬ?)」。みーんな「糸」へんダ
と思ったら、最祖にきれいな「麻」も出てきた
今年も正倉院展には行けないので、東京でチラッと同じ時代の文化に触れられてヨカッタ
続いて、展示室6「名残の茶」。
銹絵(さびえ)の粟田焼の汲出碗。
名残の時期は一つ一つ違う汲出碗が出されるけど、一緒ダ。でも、絵柄は全部違ってた。
備前の瓢形振出はひしゃげた感じが面白い。
小間の展示ケースは清巌宗渭の墨跡に信楽の蹲花生。
鰐口やつれ風炉、燈籠形の茶釜がかかる。敷板はたしか織部だったと思う。
風炉は中置に据えられていて、細水指は伊賀。
茶入は瀬戸「手筒山」(仕服は銀モールと藤?)に柿の蔕茶碗。
茶杓の銘は「おちば」。
他に黄瀬戸の獅子香炉、獅子の顔がお猿さんみたい。
備前の細水指はゆがんだ形。それに合わせて作られた塗蓋の形も面白い。
本阿弥光甫作の筒水指は中央に一本の流れ。それが美しい。
織部の沓茶碗。以前、静嘉堂文庫でみた御本と似てるなぁ。
村雲蒔絵棗。
黒のへぎ塗りに金漆で和歌。「村雲の跡なきかたも時雨るるは風を便りに木の葉なりけり」
松平不昧公が作らせたそうだけど、没後に出来上がったんですって。
色絵紅葉の向付は「京都」とあるのみだけど、仁阿弥道八っぽい。
萩の象嵌の俵形鉢も豪快。
そんな感じで、道具だけなんだけど、名残りの茶事の世界を楽しめた。
毎年、稲からこだわって藁灰を作ってる灰形教室のおじさまは震災の影響で今年は余裕なし。
だから、今年は名残りの茶事はなかった
残念だったけど、これはやむを得ない
来年は楽しめるといいなぁ。
そうそう。
根津美術館へは展覧会が目的で訪れたわけではない。
展示を見たあと、お楽しみが~
それは、また明日。
★おまけ
茶道文化検定1級の答え合わせをボチボチしている。
やっていると、手が震え、頭がクラクラ~として、もう倒れてしまいそう
去年は丸1日がかりで取り組んで1章づつ、blogに書いていったけど、
今年はそういうことはしない。
火曜日に受検したことを書いたら、答えを教えてほしい、または問題を教えて?みたいなコメントがあった。
だけど、1級を受検してパスしたいと本気で思うのなら、他力本願はあきまへん
自力で調べて答えに辿り着くくらいの根性なしに、来年の合格はありえない
だから、各自でがんばって
受けてないで興味持ったヒトは、来年受けてみよっ。
1級受検するところまで行ったら、この表現できない“いや~な悔しさ”の感触がわかるからっ

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メインは展示室1・2の「春日の風景」。
奈良の春日神社信仰についての展示。曼荼羅とか巻物、燈籠もあった。
奈良って、奈良時代か平安時代のものばっかりかと思ったけど
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鎌倉時代から南北朝時代、室町時代、江戸時代とそれぞれの時代のものがあって、
改めて、奈良の古都の底力を見た感じ
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例えば、飛鳥とか紫香楽、長岡京は都が移った後は寂れる一方でとうとう埋もれちゃって、
後は発掘の時代まで忘れ去られた感があるけど、奈良は違うんだよねぇ。スゴイなぁ
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って、改めて感心した。
(ちなみに10代~20代の頃は京都より奈良の方が好きだった
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でも、この辺りはサクッと鑑賞
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展示室4の「古代中国の青銅器」も流して見て、展示室5の「古代織物の美」へ。
法隆寺や正倉院に遺された古い裂地の展示
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まず、蜀江錦。
もうボロボロなんだけど、「ホントーによくぞ遺ったねぇ
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赤地の赤も、紫地の紫もハッキリわかる。
1500年も昔にどうやって、こんなに細かい柄の織物を生産していたなんて
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「紫地唐花文錦」のかすかに解る紫もステキ。
錦だけではなく、「絣」もあった。
また、「刺繍」もね、あった。
「紫地草花文刺繍」3点ほどがあって、これは天寿国繍帳の一文なんですって
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「緑地草花文刺繍」は△の柄。聖武天皇の一周忌の法要に用いるため、中国から取り寄せられたもの。
すごーい。
「繍」のほか、「綾」や「羅」、「纈絁(きぬ?)」。みーんな「糸」へんダ
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と思ったら、最祖にきれいな「麻」も出てきた
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今年も正倉院展には行けないので、東京でチラッと同じ時代の文化に触れられてヨカッタ
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続いて、展示室6「名残の茶」。
銹絵(さびえ)の粟田焼の汲出碗。
名残の時期は一つ一つ違う汲出碗が出されるけど、一緒ダ。でも、絵柄は全部違ってた。
備前の瓢形振出はひしゃげた感じが面白い。
小間の展示ケースは清巌宗渭の墨跡に信楽の蹲花生。
鰐口やつれ風炉、燈籠形の茶釜がかかる。敷板はたしか織部だったと思う。
風炉は中置に据えられていて、細水指は伊賀。
茶入は瀬戸「手筒山」(仕服は銀モールと藤?)に柿の蔕茶碗。
茶杓の銘は「おちば」。
他に黄瀬戸の獅子香炉、獅子の顔がお猿さんみたい。
備前の細水指はゆがんだ形。それに合わせて作られた塗蓋の形も面白い。
本阿弥光甫作の筒水指は中央に一本の流れ。それが美しい。
織部の沓茶碗。以前、静嘉堂文庫でみた御本と似てるなぁ。
村雲蒔絵棗。
黒のへぎ塗りに金漆で和歌。「村雲の跡なきかたも時雨るるは風を便りに木の葉なりけり」
松平不昧公が作らせたそうだけど、没後に出来上がったんですって。
色絵紅葉の向付は「京都」とあるのみだけど、仁阿弥道八っぽい。
萩の象嵌の俵形鉢も豪快。
そんな感じで、道具だけなんだけど、名残りの茶事の世界を楽しめた。
毎年、稲からこだわって藁灰を作ってる灰形教室のおじさまは震災の影響で今年は余裕なし。
だから、今年は名残りの茶事はなかった
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残念だったけど、これはやむを得ない
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来年は楽しめるといいなぁ。
そうそう。
根津美術館へは展覧会が目的で訪れたわけではない。
展示を見たあと、お楽しみが~
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それは、また明日。
★おまけ
茶道文化検定1級の答え合わせをボチボチしている。
やっていると、手が震え、頭がクラクラ~として、もう倒れてしまいそう
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去年は丸1日がかりで取り組んで1章づつ、blogに書いていったけど、
今年はそういうことはしない。
火曜日に受検したことを書いたら、答えを教えてほしい、または問題を教えて?みたいなコメントがあった。
だけど、1級を受検してパスしたいと本気で思うのなら、他力本願はあきまへん
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自力で調べて答えに辿り着くくらいの根性なしに、来年の合格はありえない
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だから、各自でがんばって
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受けてないで興味持ったヒトは、来年受けてみよっ。
1級受検するところまで行ったら、この表現できない“いや~な悔しさ”の感触がわかるからっ
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