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春季茶道具取合展『風光る』 ※6月7日(日)まで
タイトルからして5月をイメージした道具組の展示かなぁと思ったのだけど、
吊り釜が展示してあったので、今の時期(3月)に訪れたのはよかったのかも。
それ以前にこの状況なので、開館してくれることにやはり感謝。
今回のメインは西行法師。
西行法師は平安時代末期の元北面の武士。出家隠遁して、諸国を行脚した。
室町時代後期になって絵巻が描かれた。
その西行絵巻の断簡が2幅の軸になっていて、それを寄付と本席に掛けるという趣向。
寄付は詞書のみ。(内容は西行のプロフィールを紹介したもの)
汲出碗や煙草盆とともに魯山人の手焙も出ていたので、
「やはり、季節的には今(3月前半)のようなまだ寒さが残る時期なのだろう」と思う。
本席は「薄茶席」のみ。
掛物は海田采女が描いた西行絵巻断簡。
内容は吉野の桜を詠んだ和歌で、威厳がか感じられる。
このリレーがとても楽しい。
実際の茶事でこういう趣向だったら、めっちゃ感動しそう。
そして、他のお道具も「桜」で揃えられている感じがした。
だから、5月というよりは桜の開花を楽しみに待つ3月に観てちょうどよい展覧会だと思えた。
この時期に訪れてよかった~
ホントは5月に行こうと思っていたのだけど、
臨時休館多くて、消去法で北村美術館を今回行かざるを得ず~という流れだった。
でも、それが正解だったネ。
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