早春展『春の茶道具取合せ』 湯木美術館
※3月21日(火・祝)まで 前期は2月12日(日)まで 後期は2月15日(水)から
実は前回の秋季展も開幕早々に訪問したのが、感想記を書きそびれてしまった。
今回も開幕2日目に訪問。
祝日の午後イチにも関わらず、館内は既に数名の見学者が思い思いのペースで鑑賞を楽しんでいた。少々ビックリ。
あ、そっか。
以前は平日に訪れることが多かったから“貸し切り”状態だったかナ。
などと思いつつ、ケース1へ。
途端に「春だなぁ」。
心はすっかり弥生の気分。桃の節句が来たような錯覚に陥った。
そこにあった茶飯釜をみただけなのに。
なぜか、それだけで今はまだ寒中だということがスッと抜けてしまうのだから不思議。
高山寺の明恵さんの「釜の文」。井戸茶碗「長崎」(←銘は医師の苗字に由来)
ケース2は呉須有馬筆香合(小さい) 黒楽茶碗なのに朱釉で赤光?の一入作の「曙」
古唐津茶碗「富士」
ケース3は重文の熊野懐紙(飛鳥井家の祖、藤原雅経筆)
青磁耳付香炉(不昧公の箱書き)
ケース4は瀬戸肩衝茶入「春山蛙声」。小ぶりでちょっとおデブで独特な色合いの茶入。
何度も拝見したお道具なので、ホッとする。
その隣には御所丸茶碗「由貴」。白さがいい。
ケース5は省略、ケース6は西村道仁の大霰尾垂釜の立派さと宮崎寒雉の「富士山釜」
ケース7は表千家9代の了々斎の一行「福海寿山千古春」
備前耳付水指「キカ猿」の。今回は了入作の蓋を見なかった、ような。(後期登場かも)
宗入作の赤楽茶碗「福寿草」に長入作の彫三島茶碗。どちらも春らしいと思う。
ケース8は酒井抱一筆の短冊「梅一里」
ケース9(茶室の設え)はいつもと違う様相。鈴木其一の四季草花図屏風が迫力。その前は待合のお道具。
佐竹本三十六歌仙絵「在原業平」は拝見できず。後期展示だって。
3月に再訪しようかな。
※湯木美術館のバックナンバーリストはこちら
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます