★湯木美術館 サイト
秋季特別展『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』後期 終了
なぜか、とっても後期も見に行きたくて リピーター。
中に入ってから、「全期展示のものも結構あるじゃん」とか思ったりね。
前期で「いいな」と思った織部の花筏紋の向付、後期もしっかりあった。
ちなみに、1客のみ。5客あるうちの一つは先月、三井記念美術館へも貸し出されていた。
(実はあの形、いま流行りだったりして~)
黄瀬戸の向付「みほつくし」は鴻池家伝来。平たい。こういうのの灰器、以前稽古で使っていた。
高取焼掛分向付は拍子木をずらしたような。釉薬の掛け分けがいい。
尾形深省(乾山)のさび絵染付は後期は筒向付。
前期は同じような紋様で春草の蓋付の向付だったから、こちらは心憎い展示替え。
それでも、展示されているケースが替わっただけで、
モノの入れ替えは思ったほど多くはないな、と思いながら進む。
利休形の山折敷は3代宗哲作。
華やかさではなくシブイ造り。
溜め塗りになるのかな、へぎ目が見える。
時代蒔絵の大内飯・汁椀に青漆千鳥蒔絵煮物椀。
蓋が身くらい深いのは何か季節的な効果をねらってのことかなぁ。
2代渡辺喜三郎作の朱引盃に添った盃台のざっくりした塗りに感心。
今年は祥瑞本捻鉢をよく見たなぁ。
明時代の古染付の向付の古さにも「時代」を感じる。
乾山(深省のの色絵三階松皿はおそらく初見。
松の形に合わせて刳り貫かれたように形どられた意匠がユニーク。
もうちょっと大きかったら水指になるような五彩青花龍文鉢。
前期では繊細な緑色に注目してたっけ。
そして、奥のケース。
小林逸翁筆の書状。
1949年(昭和24年)の夏のもので、
8月24日の湯木貞一主催の朝茶事に招かれて、
自動車の手配までして楽しみにしていたけれど、
体調崩してドクターストップがかかり、欠席させていただきます。
お詫びにくわいを添えて、、、という詫び状。
以前に見たことあるけれど、
直前に訪れた逸翁美術館の『小林一三と近代茶人たち』展では逸翁と貞一の交流に関する展示はなかっただけに、
「繋ぎ」に出会えてホッとした。
トナリには松永耳庵筆の書状。こちらは1959年(昭和34年)11月で、茶事に参会した後礼。
以前にも見た色紙「無心・無為・無策」
吉田茂、立花大亀、松下幸之助。
吉兆での会食の席で座興に書いたものだろうけど、深い、、、ような。
11代の飛木一閑策のくるみ足半月折敷。
佐野長寛咲くの城端絵様絵替采盛椀は大きくて、蓋の平たさが印象的。
永楽妙全の向付と北大路魯山人の銀彩葉皿は前期も見たけど、もう一度拝見できたよかった。
慶入の椰子形菓子器のリアルさに感心。
裏千家で唯一の女性業躰、濱本宗俊より到来したという赤楽?の茶碗。
貞一銘「寒牡丹」。金継が印象に残った。
今回より「友の会」に入る。
年会費3,000円払っただけで、会員証は後日郵送とのこと。
来年、元は取れるかな?
帰り道、かんてき要の店先が面白し。
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★湯木美術館バックナンバーリスト
2013年9月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』前期
2013年7月『吉兆庵湯木貞一の茶事-五月雨の茶事・朝茶-』
2013年6月『茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―』2期
2013年4月「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」1期
2013年1月「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその子孫たち」
2012年10月「関西数寄者の茶道具」(前期)
2012年5月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」2期
2012年3月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」1期
2012.2月「千家名物とその周辺-利休・少庵・宗旦の茶道具
2011.12月 秋季展「茶道具の琳派」
2011.8月 夏季展「夏の祭釜と茶道具」
2011.6月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」三期「湯木貞一の茶道具 - コレクションから」
2011.5月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」二期:「数寄者との交流 - 小林逸翁・松永耳庵・松下幸之助」
2010.9月 『上方豪商の茶』
2010年5月 『釜と水指』
2010年3月 『茶の裂地』
2009年11月 『棗と茶杓』
2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
2008年3月 『茶碗を愉しむ』
2007年11月 『風流と美』
秋季特別展『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』後期 終了
なぜか、とっても後期も見に行きたくて リピーター。
中に入ってから、「全期展示のものも結構あるじゃん」とか思ったりね。
前期で「いいな」と思った織部の花筏紋の向付、後期もしっかりあった。
ちなみに、1客のみ。5客あるうちの一つは先月、三井記念美術館へも貸し出されていた。
(実はあの形、いま流行りだったりして~)
黄瀬戸の向付「みほつくし」は鴻池家伝来。平たい。こういうのの灰器、以前稽古で使っていた。
高取焼掛分向付は拍子木をずらしたような。釉薬の掛け分けがいい。
尾形深省(乾山)のさび絵染付は後期は筒向付。
前期は同じような紋様で春草の蓋付の向付だったから、こちらは心憎い展示替え。
それでも、展示されているケースが替わっただけで、
モノの入れ替えは思ったほど多くはないな、と思いながら進む。
利休形の山折敷は3代宗哲作。
華やかさではなくシブイ造り。
溜め塗りになるのかな、へぎ目が見える。
時代蒔絵の大内飯・汁椀に青漆千鳥蒔絵煮物椀。
蓋が身くらい深いのは何か季節的な効果をねらってのことかなぁ。
2代渡辺喜三郎作の朱引盃に添った盃台のざっくりした塗りに感心。
今年は祥瑞本捻鉢をよく見たなぁ。
明時代の古染付の向付の古さにも「時代」を感じる。
乾山(深省のの色絵三階松皿はおそらく初見。
松の形に合わせて刳り貫かれたように形どられた意匠がユニーク。
もうちょっと大きかったら水指になるような五彩青花龍文鉢。
前期では繊細な緑色に注目してたっけ。
そして、奥のケース。
小林逸翁筆の書状。
1949年(昭和24年)の夏のもので、
8月24日の湯木貞一主催の朝茶事に招かれて、
自動車の手配までして楽しみにしていたけれど、
体調崩してドクターストップがかかり、欠席させていただきます。
お詫びにくわいを添えて、、、という詫び状。
以前に見たことあるけれど、
直前に訪れた逸翁美術館の『小林一三と近代茶人たち』展では逸翁と貞一の交流に関する展示はなかっただけに、
「繋ぎ」に出会えてホッとした。
トナリには松永耳庵筆の書状。こちらは1959年(昭和34年)11月で、茶事に参会した後礼。
以前にも見た色紙「無心・無為・無策」
吉田茂、立花大亀、松下幸之助。
吉兆での会食の席で座興に書いたものだろうけど、深い、、、ような。
11代の飛木一閑策のくるみ足半月折敷。
佐野長寛咲くの城端絵様絵替采盛椀は大きくて、蓋の平たさが印象的。
永楽妙全の向付と北大路魯山人の銀彩葉皿は前期も見たけど、もう一度拝見できたよかった。
慶入の椰子形菓子器のリアルさに感心。
裏千家で唯一の女性業躰、濱本宗俊より到来したという赤楽?の茶碗。
貞一銘「寒牡丹」。金継が印象に残った。
今回より「友の会」に入る。
年会費3,000円払っただけで、会員証は後日郵送とのこと。
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2013年9月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』前期
2013年7月『吉兆庵湯木貞一の茶事-五月雨の茶事・朝茶-』
2013年6月『茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―』2期
2013年4月「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」1期
2013年1月「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその子孫たち」
2012年10月「関西数寄者の茶道具」(前期)
2012年5月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」2期
2012年3月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」1期
2012.2月「千家名物とその周辺-利休・少庵・宗旦の茶道具
2011.12月 秋季展「茶道具の琳派」
2011.8月 夏季展「夏の祭釜と茶道具」
2011.6月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」三期「湯木貞一の茶道具 - コレクションから」
2011.5月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」二期:「数寄者との交流 - 小林逸翁・松永耳庵・松下幸之助」
2010.9月 『上方豪商の茶』
2010年5月 『釜と水指』
2010年3月 『茶の裂地』
2009年11月 『棗と茶杓』
2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
2008年3月 『茶碗を愉しむ』
2007年11月 『風流と美』
数年来、日々拝読しております。
まずは茶道文化検定合格おめでとうございます。
お祝い申し上げます。
Akatsuki庵さま疑問の大内塗りの飯椀・汁椀。
私は拝見していないのですが、
>蓋が身くらい深いのは…
蓋が身に入ってしまい、横から見ると蓋がほとんど見えない
という意味でしょうか?
であれば、古大内椀の形状そのままですね。
これに、平椀、壺椀を含めた四つ椀一式が山口県の文化財になっております。
そういうことではない。
蓋をひっくり返したら、椀になりそうなくらいに
盛り上がっている、という感じ。
該当の展覧会のチラシをお持ちでしたら、
表側の上から4つめが大内椀ですので、
ご覧下さい。
展覧会チラシ、持っておらないので、
ネット上のポスター画像で遠目ながら確認しましたが、
姿・塗り・蒔絵等、どうも大内椀ではないように見えますね。
箱書にそうあるのか不明ですが、
貞一翁の頃には、そうだったのかも。
煮物椀は種類がたくさんあって、
季節感や食材、料理との取り合わせ、
シチュエーションによって、使い分けもあるだろうし、
難しいです。
勉強不足でスミマセン。