Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

根津の名碗20撰

2014年12月19日 00時05分38秒 | 美術館・博物館etc.
☆根津美術館 サイト

秋の根津、三井、五島の3美術館めぐり特典で
次回の入場が1回無料(3館のいずれか1つ)ということで、
根津美術館へ来た。

年内は12月23日(火)まで。

1階の展示室1は「誰が袖図」展。 

誰が袖図を描いた屏風があるなんて、知らなかった。

2つか3つ。
背景が金箔で豪華。

あれは武家にあったものではないだろうなぁ。

商家、京都か大阪の豪商宅。

あるいは遊郭や料亭にあったものかも。

どういうシチュエーションであれが飾ってあったのか、興味あるところ。

展示室は旧宮家の婚礼衣装。

明治のもの。ほー。という感じ。

こちらは流し気味に見て、さっさと2階に上がる。

お目当ては展示室5の「館蔵の名碗20撰」

前田家から出たという曜変天目がステキ。

前田家伝来といえば、現在はMIHO MUSEUM所蔵の第4の天目と言われてる「曜変天目」が思い浮かぶ。

あれとは別物。(だって、館蔵だもん)

豪華な油滴天目というか兎毛盞天目という気もするが、
内側がちゃんと曜変の輝き。

こんなお宝を2碗も持っていたとは、加賀百万石おそるべし!

小さいけど青磁碗もすてき。

不昧公所持と伝わる珠光青磁碗「遅桜」。
青みかかった色合い。しぶい。

祥瑞水玉茶碗は内側に玉すだれの模様。 
別物かもしれないけど、先月の茶道資料館の名碗展にも出てたっけ。

三島茶碗「上田暦手」。

井戸茶碗「宗及」。ん?宗及井戸? これも、茶道資料館で出てたよなぁ。

根津さんの井戸といえば青井戸茶碗「柴田井戸」。
これは去年見た!

柴田勝家のイメージとはほど遠いカワイイ茶碗が大好き。

ただね、ここについてた英文の紹介文、
内容が三島茶碗「上田暦手」のみたいなんだけど、、、、
 (私の英語読解力はあてにならないけど、なんか柴田井戸の説明ではない気がする)

高麗とは思えない白さの堅手茶碗「長崎」

紅志野の志野茶碗。

五島美術館の峯紅葉に匹敵しそうな鼠志野茶碗の「山端」。


信楽茶碗。
信楽焼の茶碗はあまりないそうだ。

赤楽っぽくて、ほんとあんまし見かけない感じの茶碗。
 (赤楽が真似たのか、、、)

仁清は2碗。
色絵鉄仙花茶碗は白い釉薬が強くて、ちょっと好きじゃない。

もう一つの色絵武蔵野茶碗には感動。

だってね、すごーくいっぱい金継ぎがしてあるの。

かなり、大胆に割れてしまったのだろう。

だけど、金継をうまく武蔵野の風景に溶け込ませる感じで補修してある。

もちろん、風景を邪魔するところに継ぎが入るところもある。
それは内側を見ればわかる。
だけど、外側は目立たないように漆で隠すようにしてあった。

すごーーーいっ。



最後は雨漏堅手茶碗。

雨漏と粉引の違いが難しい。
でも、外の雨だれが印象深かったので、この雨漏茶碗は心に染みいる印象を受けた。


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2014年10月 『名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち』→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』再訪→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』→こちら
2013年10月 「秋の夜長茶」→こちら
2013年10月 『清雅なる情景 日本中世の水墨画』→こちら
2013年5月 『国宝燕子花図屏風 〈琳派〉の競演』→こちら
2013年3月 『遠州・不昧の美意識 名物の茶道具』→こちら
2012年12月  『ZESHIN 柴田是真の漆工・漆絵・絵画』 展示室6『口切 -茶人の正月-』→こちら
2012年6月 「コレクション展 中世人の花会と茶会」展示室6「雨中の茶の湯」→こちら
2012.5月 展示室5『きらめく螺鈿』、展示室6『初夏の茶』→こちら
2011.12月 『中国の陶磁・漆・青銅』『夜咄の茶』→こちら
2011.10月 根津美術館の露地と茶室 →こちら
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2011.6月 『伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華』→こちら
2011.4月 『燕子花図屏風と初風炉の茶』→こちら
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2009年11月『根津青山の茶の湯』→こちら
2009.10月『新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形』→こちら

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