
『ザ・コレクション』
★藤田美術館 サイト
※6月11日(日)まで
前回訪れたのは、3月9日のことだった。
その時は何も感じられなかった。
「珍しく前後期だな~」と思った程度。
それからわずか一週間後の3月16日、美術館サイトに驚くべきお知らせが。。。
なんと2020年まで長期休館するという。
私は気がつかなかったけれど、3月10日の朝日新聞夕刊(大阪本社発行分のみ)に
藤田美術館が所蔵する中国美術品(書画や青銅器)がニューヨークで競売にかけられることが報じられていた。
そして、3月17日夕刊(大阪本社発行分のみ)に小さく「300億円で落札された」と報じられていた。
私が知ったのは4月に入ってからのことで、えらく驚いた。
なんで、全然話題にならなかったやん! 日本で大きく報じられなかったことがネットで話題に?
要するに、現地時間の3月16日に所蔵の中国美術品を競売にかけて
300億円で落札されたので、それを立て替え資金にするぞ~
ということらしい。
確かに、いつ訪れても見学者少なかったしな~ ←平日ということもあるけれど。
展示品の内容はスゴイのに、美術館への動員数が少ないなとは思っていた。
近年、萩市や東京のサントリー美術館で出張展覧会も開いていたし。
(東京の方は見学者も多かったし)
頑張ってたもんねぇ。
日本の名だたる美術品を守るためにやむを得ない判断だったと思う。
って、3年間もご無沙汰されちゃうのは淋しいよ~
と、所用で関西に帰省した折りに急きょ後期展示に訪れた。
蔵の中、団体さんでめちゃ込みだった。
だから、ゆっくり見学できなかった。
でも、曜変天目拝見できたし、在中庵肩衝茶入が付属品ごと見学できたのはよかった~
在中庵肩衝茶入専用の御棚があるなんて、知らなかったよ~
蒸し暑かったけど、自然の風とともにゆったりとみる逸品を鑑賞できる感覚は好きだったなぁ。
戦火に耐えた蔵は残してほしい。
倉敷にあるような漆喰の美しい蔵ではないけれど、だからこその迫力と貴重さが藤田の蔵にはある。
受付で「お蔵は取り壊されるのですか?」と尋ねてみた。
「まだ何も決まっていません」とのお応え。
アンケート用紙に「蔵は残してほしい」と書いた。
しばしのお別れ~
★藤田美術館バックナンバーリスト
2017年春季展 『ザ・コレクション』→こちら
2016年秋季展 『桃山から江戸へ』→こちら
2016年春季展 『絵ものがたり』→こちら
2015年秋季展 『花 Hana 華』→こちら
2015夏 『藤田美術館コレクション―東洋美術の至宝―』(サントリー美術館) →こちら
2015年春季展『組む楽しみ』→こちら
2014年秋季展『開館60周年特別展』→こちら
2014年春季展『開館60周年 特別展 ~序章~』→こちら
2013年秋季展『美しき日本』→こちら
2013年春季展『茶道具いろは』→こちら
2012年秋季展『藤田傳三郎の想い』→こちら
2012年春季展『藤田傳三郎の軌跡』→こちら
2011年秋季展『コレクター藤田傳三郎の審美眼』→こちら
2011年春季展『季節を愉しむⅡ 春~初秋の美術』→こちら
2010年秋季展『季節を愉しむⅠ 秋~新春の美術』→こちら
2010年春季展『歴史を彩る 教科書に載る名品』→こちら
2009年秋季展『日本のやきもの・アジアのやきもの』→こちら
2009年春季展『日本のやきもの ~桃山・江戸の茶陶~』→こちら
2008年秋季展『渡来した陶磁器~茶人が愛した器たち~』→こちら
2008年春季展『茶 茶人と道具』→こちら
2007年秋季展『東洋の美に出逢う』→こちら