Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

護国寺の茶室

2008年12月16日 08時40分35秒 | 茶室
護国寺の境内には幾つもの茶室が点在している。
なので、「お寺でお茶会」と聞くと、何となく護国寺の風景をイメージしてしまう。
かつては“憧れ”の存在の一つだった。
というのも、茶道を習い始めた頃に読んだ小説に登場したから。
あした天気に』(平岩弓枝栄、文春文庫)という作品。
単行本は昭和49年1月に出たそうだが、物語は東京オリンピックの1~2年くらい前?
よって、約45年経っている計算になるが、風景は殆ど同じだと思われる。
「いつか護国寺の茶会に行きたい」と思っていたので、念願叶って初めて訪れた時は感激したなあ。
煎茶道の茶会だったけど。
(当事は慈善茶会の存在知らなかったし)
その後、流派は違うけど抹茶の茶会に参加する機会もあった。
でも、それからは避けるようになった。
なぜかといえば、「現実は小説のようにノンビリしてないなぁ」とわかってしまったから。
小間が多く、大寄せ向きではないのだ。
なのに、詰め詰めで無理をする。
それでも収容人数は少ないから、外には長蛇の列ができる。
そして、気が遠くなるほど待たされる。
というわけで、行きたくなくなっちゃった。

今回、待ち行列覚悟で敢えて参会した理由の一つは、小間の茶室を実感したかったから。
今年になって興味を深めた一つに「茶室」がある。
古い茶室に入って、実際に一服いただく機会なんて、実はそう多くはない。
入る事が大事!と割り切れたから。
おかげで、二つの小間席に入ることができた。
★宗澄庵…三畳台目、台目切、下座床
★円成庵…三畳半台目、台目切り、下座床。給仕口と貴人口もあり。
炉畳を含む二畳分を台目畳に代え、差の分は中板にしていた。
道具が拝見に出した時に映えると思った。
いずれの席もお点前は拝見できなかったのが残念だけど、まぁ贅沢は云わない。

月窓軒、不昧軒の広間席もよかったけど、炉の時期は侘びた小間席が断然よいね!
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