今回は、原稿用紙1400枚もの長編の、新田次郎・藤原正彦 父子の、心温まる合作本でした。
佐藤春夫、吉井勇から 主人公は「情痴の人」って呼ばれていたらしい。
新田次郎が67歳で開始した(白い日本人)と呼ばれたモラエスの伝記。
新田が連載の途中で、突然の病に倒れ、それから32年の時を経て次男の藤原正彦が67歳での再開。
ポルトガル人のサウダーデが、ずーっと語られ、26回も? 孤愁…すっかり好きな言葉になりました。孤愁年齢は、67歳?
郷愁、感傷、追慕、愛着、遠くで思って涙する、ああー、そうして さすらい・・・サウダーデ 日本人に合う言葉ね。
今回の読書会は、秋の旅で国東半島巡りでした。
旅の途中での、慌ただしい合評会でしたが、「スピッツ」のヒット曲『ロビンソン』の歌詞(新しい季節は なぜか切ない日々・・・)を思い出すという方も・・・。
会員みんなが60代以上なので、生きてきた月日は違えども 孤愁を 身近に感じられる 大人な旅になりました。
ちなみに、若き日の私は、TV人生相談の藤原てい女史(新田次郎の妻)のファンでしたよ。98歳の大往生だったそうですので、子供孝行
ですよね。 だって、新田次郎の68歳の死は早過ぎましたので、母親の長生きは、子の生きる励みになったのでは?
帰りのバスの中から見た夕日。サウダーデだね。
帰ったら、GIのゴルフ仲間のH様から、ポルトガル土産のチョコ!
「えーっつ!何しに行かれたの?観光ツアーで、ポルトガル行けるの? 連れてってー」と、思わず喚いたBA。
GIの職場の同僚だった岡山のH様から、箱いっぱいのご自宅の果物と野菜が・・。
「孤愁」の中の(風のささやきに耳を傾け、花と会話して時を過ごす。自然を愛でることで,淋しさを遠ざける)。まさに、そう!
かってのエリート然としたお姿を思い浮かべながら、お互いに、良い老後を迎えることが出来ましたね・・・とサウダーデ!
有難うございます。無茶たくさん 柿食べれて、こんなに好きだったかな?って、我ながら 思いましたよ。
ご近所から、クッキーが、さつま芋のお返しに・・。ありがとう。
深く孤愁を考えてみると、藤原正彦は、(全ての希望や未来を失った人間にとってサウダーデは生きる支え。希望がなくても、サウダーデで生きていける)って書いてたけど、ふっふふ、この私、そこまで枯れてないのよ!
GIと一緒に まだまだ、喜びや希望に溢れてるんだよねー、ゴメン!
多分、体が動けなくなった時が、そうじゃないかな?だからこそ、喜び事を たくさん持とうとあれこれ努力するんだよ!
なんて人生は、楽しんでしょう。読書会で、学び 遊びは、面白いよ! 21年目に入ったよ!