昨日の「江」は関ヶ原の合戦に遅参した秀忠と家康の対面、石田三成の捕縛と処刑、秀忠の庶子の誕生といった内容でした。
秀忠の遅参については家康は怒っておらず、従来の紋切型の通説紛々という描き方ではありませんでした。家康は嫡男・秀忠の無事を何よりも喜んだ描き方になっていました。この機会に通説の見直しが進むとよいのですが。
★ 秀忠遅参の謎
さて、三成は処刑の前に秀忠に次のように語りました。
「豊臣を守ってほしい。死に行く者の最後の願いです」
その後の歴史を知っている現代人から見るとずいぶん甘い願いだと感じます。
でも、これが戦国時代の実相でしょう。一族の生き残りこそが武将の願い。秀吉も死の床で秀頼を守ことを家康らに何度も頼み、誓約文を書かせています。秀吉だけでなく、信長にしろ光秀にしろ武将たちが願っていたのは自分一代限りの栄耀栄華ではなく、子子孫孫にいたる一族の繁栄です。
あまり評判がよくないと聞く「江」ですが、脚本家はこのことを一貫して主張しており、これまでの通説まみれの大河ドラマとは明らかに一線を画していると評価できます。
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信長は謀略で殺されたのだ:本能寺の変・偶発説を嗤う
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秀忠の遅参については家康は怒っておらず、従来の紋切型の通説紛々という描き方ではありませんでした。家康は嫡男・秀忠の無事を何よりも喜んだ描き方になっていました。この機会に通説の見直しが進むとよいのですが。
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でも、これが戦国時代の実相でしょう。一族の生き残りこそが武将の願い。秀吉も死の床で秀頼を守ことを家康らに何度も頼み、誓約文を書かせています。秀吉だけでなく、信長にしろ光秀にしろ武将たちが願っていたのは自分一代限りの栄耀栄華ではなく、子子孫孫にいたる一族の繁栄です。
あまり評判がよくないと聞く「江」ですが、脚本家はこのことを一貫して主張しており、これまでの通説まみれの大河ドラマとは明らかに一線を画していると評価できます。
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歳はまだ二十歳です。
今回残念だったのはあの<関ヶ原>を本編で触れなかった点、そこはいただけない
ただ今年の主人公はあくまでも<江>女性が主人公。
いかにも男らしさ漂う戦国の戦が好きな、中年男性にはあまり受けが悪いかもしれません
NHKはよほどそれが気にいったのか<功名が辻>や<天地人>で露骨にシーンを流用したとのこと。
さすがに今回はまずいと思ったのでしょうね(だからといって合戦シーンを省いていいわけではありません)
徳川三代は、徳川家康に津川雅彦、石田三成に江守徹、江に岩下志麻さんと、極道さながらのアクの強い人たちが戦国末期~江戸初期の人間ドラマを展開した名作です。
来年は<平清盛>だそうです。従来の男性視聴者たちがまた大河を見始めるでしょう。もっとも明智様の専門分野の戦国時代とは違う時代ですが
来年以降もブログを更新されることを切に願っております。
なにせ武士の元祖は平清盛ですから
ちなみに今年の江は、祖父母と一緒に和室で見ています。
リビングは弟(下に高2と中1がいます)たちがCS放送で巨人戦などを見ているために見れません
震災の影響で不自由な生活をなさっているのでしょうか。そういう環境下でのコメント投稿ありがとうございます。福島の日々の窮状がわかっているわけではないので、感覚がずれていたら申し訳ありません。
大河で取り上げるのはほとんど源平と戦国(信長・秀吉・家康)に限られてしまっています。マスコミの危険な偏りだと思います。学ぶべき歴史はさまざまあるのですが・・・・
しかし、その<人気のなさ>はマスコミが下地になっていますからね。
*私はマスコミ不信の保守派というわけではありません。
どちらかと言えば中道左派です。
もしかして明智様は内情をご存じなのでは?
まぁ邪推は置いといて明日からは3連休です
また日曜日がやってきます