狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

オハケオロシまで、あと15日

2012-10-10 19:53:31 | お祭り

       

前回の御船練りの変遷について、少し補足をしたいと思います。

御船のメインである舞踊は、紹介したように以前は町(宇和島とか宇和町)から

師匠を雇ってお祭り期間中、お宿で師匠から踊りや三味を習っておりました。

師匠はいわゆる芸者さんで、その為、お座敷唄すなわち「端唄」とよばれる曲の

踊りと三味線が中心でした。

例えば、「春雨(はるさめ)」、「青柳(あおやぎ)」、「梅にも春」といった端唄で

踊られました。しっとりとした感じの曲で、こどももこれを習って踊ったそうです。

昭和30年代の初めまでは、このような三味と唄による演奏でもって踊られてきましたが

時代の移り変わりによって、次第に師匠さん確保の困難とかレコード盤の普及で

踊りの演奏はレコードが主体となりました。曲も歌謡曲、演歌が中心となります。

以前の風流な踊りをぜひ見てみたいものです。現在7~80歳前後のご年配のかたは

まだ唄っておられます。もしかしてまだ踊れるかもしれません。