「目の見えない人は世界をどう見ているのか」 その4 伊藤 亜紗 光文社新書 2015年
まえがき (その4)
なお、本書では便宜上、「見えない人」とひとくくりに表現していますが、実際には「見えない」といってもその内実はさまざまです。
見た記憶があるのかないのか、全く見えないのか、それとも少し見えるのか、視野が狭いのか、色が分かりづらいのか――。また、同じような「見えなさ」でも、聴覚を手がかりにしがちなのか、触覚を手がかりにしがちなのか、あるいはまた別の方法をとるのか――。「見方」は人によってさまざまです。
個々のケースに寄り添いすぎたり一般化しすぎたりすると大切な論点が失われてしまいます。「個別」と「一般」のバランスをどこで取るのかはなかなか難しいですが、本書では、インタビューで得た具体的な言葉をなるべく引用しながら、それをもとに私が論として一般化させる、という手続きをとています。
それでは早速、「見えない人」の世界を垣間見てみましょう。
まえがき (その4)
なお、本書では便宜上、「見えない人」とひとくくりに表現していますが、実際には「見えない」といってもその内実はさまざまです。
見た記憶があるのかないのか、全く見えないのか、それとも少し見えるのか、視野が狭いのか、色が分かりづらいのか――。また、同じような「見えなさ」でも、聴覚を手がかりにしがちなのか、触覚を手がかりにしがちなのか、あるいはまた別の方法をとるのか――。「見方」は人によってさまざまです。
個々のケースに寄り添いすぎたり一般化しすぎたりすると大切な論点が失われてしまいます。「個別」と「一般」のバランスをどこで取るのかはなかなか難しいですが、本書では、インタビューで得た具体的な言葉をなるべく引用しながら、それをもとに私が論として一般化させる、という手続きをとています。
それでは早速、「見えない人」の世界を垣間見てみましょう。