標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

コンサート観賞~カンツォーネを主とした、若いソリスト達の活躍

2018-01-07 19:38:37 | 日記
秩父地方で活躍している声楽家のコンサートを鑑賞した。昨年も同じ時期に初演が行われ、今年は2回目だ。秩父地方出身の若い男女二人のペアで、大手音楽教室のホールで行われ、約100人の観客が参加していた。




本番は写真撮影禁止なので、始まる前に舞台となった方面を撮ったもの。

歌い手は、ソプラノ(20代後半)とバリトン(30歳代前半)、演奏はピアニスト、それと友情出演と思われるマンドリン・ギター奏者だった。


カンツォーネなどイタリアの歌曲に日本の歌を交えた構成であった。昨年は、初回だったので、それまでに活動してきた音楽講座やミニコンサートで歌った、曲を組み込んでいたので、あまり新鮮味は感じなかった。しかし、1年間の活動で幅が出てきたのか、昨年とは違った曲の構成とボリュームのある発声だった。歌だけでなく、司会進行をソプラノのソリストがリードし、おしゃべりの受け手として、バリトンのソリストがフォローして、掛け合う話が聞きやすく、楽しめた。

ピアニストとの息も合っていたと思う。ときどき、オペラコンサートなど、ピアニストが頑張りすぎて、ピアノの音が強く、歌手の声が消されてしまうことがある。しかし、今回のピアニストは、秩父地方出身の方で、多くソリスト達と共に活動しているのだろう。聞きやすかった。

「日本のうた」の中で、「電話」(作詞/薩摩忠、作曲/湯山昭)がおもしろかった。ある画家がコンテストに入賞したという電話を受け、その喜びと「喜びの乾杯」を歌った。しかし、再び電話がかかってきた。受賞は間違いだとのこと。今度は嘆きと、やけ酒で締めくくる情景を歌った。これを、まるでオペラの一場面のように、演技も含めて、バリトンのソリストが独唱した。

この曲の前までは、「この道」「荒城の月」「竹とんぼ」「さびしいカシの木」といわゆるしんみりと傾聴する曲だったが、「電話」により転調したように会場がなごやかになった。そして、前半のフィナーレでイタリア曲に入った。後半は、イタリアの紹介、カンツォーネを歌い、「クァンド・クァンド・クァンド」でカンツォーネの締めをした。
その後、観客も参加した「フニクリ・フニクラ」を合唱し、プレゼントコーナー、フィナーレ、2曲のアンコールで終了した。

全体を通して緩急のある曲や演出の構成がリズミカルだった。

名の知れた人のコンサートも良いが、今回のように若い人たちの活動は、時にハラハラすることもあるが、成長過程が垣間見られてうれしい。
若いふたりの成長ぶりには驚かされた。
コメント
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