カヌーの選手(S選手)がそのライバルであった選手(K選手)のドリンクボトルに禁止薬物を混入し、知らずに飲んだ被害選手が、一時暫定的停止処分を受けた。やがて、S選手が良心の呵責から日本カヌー連盟の方に自ら話したという。
カヌー連盟は、S選手に除名処分とするとのこと。
日本では前代未聞の出来事だという。しかし、各競技の世界大会、オリンピックでもドーピングが常に話題になっている。
スポーツはルールに従って勝敗を競う。なのに、競技どころか、競争相手の存在を無くそうとする行為は、スポーツとは別な、側面での問題だ。S選手の動機は、オリンピックに出たいという気持ちが高じて、ライバル選手を陥れようとした。このような事件が起きるのは、勝利や名誉のみを追及したからであろうか。
S選手の父親によると、取り返しのつかないことをしたとのことで、包み隠さず、連盟に自分のした行為の愚かさを話し、自らの愚業を認めたとのこと。S選手は場合によっては、傷害罪に問われる可能性がある。罪については、しっかり受け止め償ってほしいと思う。
さて、昨年暮れは、相撲界の暴力事件が話題になり、今年になり貴乃花親方に対する処分が発表された。理事としての報告義務に違反したからという。ルール違反として、何らかの対応は必要だが、この処分の報告に当たって、評議委員長は貴乃花親方の人格を批判するような物言いをしていた。報告義務を怠ったということだけなら納得できるが、何か釈然としない。被害者側の親方が、理事解任という処分となった。さらに、その処分に係る委員会に一般から選出された評議員は、出席しなかったという。相撲界の複雑な暗部が予見される。
ただ、委員長の発言で、次の発言は捉えようによっては、評価できる。「(相撲界の)膿」という発言をしていた。委員長の意図は違うのかもしれないが、私としては、是非「膿」を出し切り改革してもらいたいと思う。
貴乃花親方は、元協会理事長の北の湖親方の理念を貫いているという。北の湖理事長は、その役職を担っているときに、不祥事によりいったん理事長を辞任している。しかし、相撲協会を立て直そうと再び理事長に返り咲いたとのこと。しかし、中途で亡くなられた。貴乃花親方は北の湖理事長の強い改革の意思を貫こうとしているようだ。今後の活躍に期待したい。
さらに、相撲界は行司の不祥事が、1月になり発表された。しかし、不祥事は12月に起きていた。日馬富士の暴力事件の対応の最中である。発表が遅れたことも非難されるが、相撲界として行為を慎むべき時なのに情けない。
そもそもスポーツ競技は、古い概念かもしれないが人間の闘争本能の代償として、ルールに従った勝敗を競うものだ。スポーツ精神というと、厳しいトレーイング、厳しい上下関係といい、少々の暴力も許されるという曲解された精神がある。決して暴力は許すべきでない。それは闘争本能に過ぎない。スポーツはライバルと競技において争うべきだ。
真の厳しさは、自分の中にあるべきだと思う。トレーニングも人のためにやるのではない、自分の力を高めるために行うものだ。つらさに耐えられないからと"諦める"のか、それとも"続ける"かという二者択一との戦いは、自分の中にある。そして、自分を試すために、相手との競技で争う。相手という人間を抹消するのではなく、ルールに従って競うことを徹底すべきだと思う。
カヌー連盟は、S選手に除名処分とするとのこと。
日本では前代未聞の出来事だという。しかし、各競技の世界大会、オリンピックでもドーピングが常に話題になっている。
スポーツはルールに従って勝敗を競う。なのに、競技どころか、競争相手の存在を無くそうとする行為は、スポーツとは別な、側面での問題だ。S選手の動機は、オリンピックに出たいという気持ちが高じて、ライバル選手を陥れようとした。このような事件が起きるのは、勝利や名誉のみを追及したからであろうか。
S選手の父親によると、取り返しのつかないことをしたとのことで、包み隠さず、連盟に自分のした行為の愚かさを話し、自らの愚業を認めたとのこと。S選手は場合によっては、傷害罪に問われる可能性がある。罪については、しっかり受け止め償ってほしいと思う。
さて、昨年暮れは、相撲界の暴力事件が話題になり、今年になり貴乃花親方に対する処分が発表された。理事としての報告義務に違反したからという。ルール違反として、何らかの対応は必要だが、この処分の報告に当たって、評議委員長は貴乃花親方の人格を批判するような物言いをしていた。報告義務を怠ったということだけなら納得できるが、何か釈然としない。被害者側の親方が、理事解任という処分となった。さらに、その処分に係る委員会に一般から選出された評議員は、出席しなかったという。相撲界の複雑な暗部が予見される。
ただ、委員長の発言で、次の発言は捉えようによっては、評価できる。「(相撲界の)膿」という発言をしていた。委員長の意図は違うのかもしれないが、私としては、是非「膿」を出し切り改革してもらいたいと思う。
貴乃花親方は、元協会理事長の北の湖親方の理念を貫いているという。北の湖理事長は、その役職を担っているときに、不祥事によりいったん理事長を辞任している。しかし、相撲協会を立て直そうと再び理事長に返り咲いたとのこと。しかし、中途で亡くなられた。貴乃花親方は北の湖理事長の強い改革の意思を貫こうとしているようだ。今後の活躍に期待したい。
さらに、相撲界は行司の不祥事が、1月になり発表された。しかし、不祥事は12月に起きていた。日馬富士の暴力事件の対応の最中である。発表が遅れたことも非難されるが、相撲界として行為を慎むべき時なのに情けない。
そもそもスポーツ競技は、古い概念かもしれないが人間の闘争本能の代償として、ルールに従った勝敗を競うものだ。スポーツ精神というと、厳しいトレーイング、厳しい上下関係といい、少々の暴力も許されるという曲解された精神がある。決して暴力は許すべきでない。それは闘争本能に過ぎない。スポーツはライバルと競技において争うべきだ。
真の厳しさは、自分の中にあるべきだと思う。トレーニングも人のためにやるのではない、自分の力を高めるために行うものだ。つらさに耐えられないからと"諦める"のか、それとも"続ける"かという二者択一との戦いは、自分の中にある。そして、自分を試すために、相手との競技で争う。相手という人間を抹消するのではなく、ルールに従って競うことを徹底すべきだと思う。