標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

北朝鮮対応で、今こそ日本が為すべきこと、できること!

2018-03-09 19:13:43 | 日記
わが国の国会は、財務局決裁文書の書き換えなどの疑惑で、野党が参院予算委員会、本会議等をボイコットするなど、政治が停滞している。また、国税庁長官が辞任などのニュース、また、追って財務大臣の会見があるとのこと。これは極めて重大な事態だが、経過を見ながら後日、つぶやきたい。

一方では、北朝鮮に関わる国際情勢は目まぐるしく展開している。

韓国特使として訪米した鄭義溶・大統領府国家安全保障室長は8日、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の申し出に応じ、5月までに初の首脳会談を行う意向を示したことを明らかにした。

この件に関して、安倍首相は、「非核化を前提に話し合いを始めるという北朝鮮の変化を評価する」と「日米はこれまでも、これからも100%共にある」と圧力をかけ続けることには変わりないと述べ、4月に日米首脳会談を計画していることを表明したという。



日本としては、北朝鮮の変化を評価しつつ、従来通どおりアメリカと協同して、制裁による圧力を継続する方針だ。しかし、日本としてはこれだけでよいのだろうか?
日米韓と協調するのは、当然だ。しかし、現実は、韓国もアメリカもそれぞれ独自のスタンスで北朝鮮と向かい合っているではないか。
一部では日本が取り残されるのではないかという危惧がある。しかし、そうした説を論ずるだでなく、わが国として積極的にできることを行うべきである。

先ず、第一に独自に動かなければならないのは、拉致被害者の救済のためである。かつて、小泉元首相が行ったように、北朝鮮との首脳会談だろう。
その際、単に拉致問題だけでなく、北朝鮮のために支援できる提案も必要だ。よく、外交上いわれるが、わが国独自のカードをもつ必要もある。制裁は解除しなくとも、わが国がやれることを提案すればよいのではないか。

例えば、次のような支援ならできるのではないだろうか?

昨年、北朝鮮兵士が南に亡命した際、仲間に銃撃され重傷を負い、韓国で治療を受けた。その際、その兵士の体内から複数の寄生虫が発見されたとのこと。かつて、戦後直後、我が国も寄生虫が蔓延していた。日本では、寄生虫卵感染率は1947年には、約70%であったという。私も幼少時には、いわゆる虫下しを飲んでいた。しかし、化学肥料の普及、下水道設備の整備、衛生教育の徹底、洗剤の普及などで日本では、寄生虫感染率が急激に低下した。

国が健全になるためには、市民の健康な生活が必要だ。わが国の寄生虫感染率低下の経験を活かして、北朝鮮の市民生活改善への支援ができないものだろうか。寄生虫感染率の低下のためのソフト、ハード面での人道的な支援だ。

北朝鮮は、約束を破るという過去の繰り返しになるかもしれない、と危惧するより、ひと時でも態度を軟化しつつある今こそ、我が国も積極的にアプローチするチャンスではないだろうか。政府は平和を願う日本であればこそできることを推進してもらいたい。
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