木になっているクルミ。
家から50m程の道路わきに、谷から伸びてきたクルミの木がある。葉が道路にかぶさって路上に落ちる。今は実が付きながら黒づいたものが落ちている。中には皮がむけたものもある。それを3つほど拾ってきて、洗ってみた。
以前、息子たちが数十個拾い水に漬け、皮が腐ったころたわしで洗った。手が真っ黒に染まったことがある。今回はわずか3個だが、薄手の使い捨て手袋をつけたわしで洗った。1個はきれいにとれたが、他の2個は黒皮が取れない。水につけておくことにした。水が茶色く濁っている。これは染料にならないが、果皮を乾燥させ煮だして染料を作ることができる。赤みのない茶色に染まるそうだ。
洗ってきれいになったクルミ。硬そう。
オニグルミなので、硬くて割るのが大変だ。通常のナッツを割る鋏では体重をかけ挟んでも割れなかった。息子たちはハンマーでたたいて割っていたが、大分難儀だった。
ところが、妻が「栗くり坊主」という栗の皮むき鋏を取り出し、挟んだところ割れた。
市販のクルミより味はたんぱくだが、食べられる。
クルミは縄文時代から食用として利用されていたらしい。クルミに限らずナッツ類の栄養効果などは良いと、もてはやされている。クルミも同様、タンパク質、食物繊維、ビタミンやミネラルなどが多く、抗酸化作用もある。また、糖質も少ないためダイエット効果もあるとのこと。
3年前だったか、このクルミの木の近くの路上に、走るリスを見たことがある。一瞬我々の方を振り向いて止まったがすぐに谷の方に降りていった。犬のタロは体調60㎝位だ。しっぽが犬とは比べ物にならないほど太かったが、胴体はタロより二回り小さかった。こんなかにわいらしいリスが硬いクルミを割るのだから驚かされる。リスに敬意を表しなければならない。