宮崎駿監督の映画の中で何が一番好きかと聞かれたら、間違いなく「となりのトトロ」だと答えます。
となりのトトロですが、義父の実家、大分県佐伯市の九州でも最も山深い村落のひとつと関係がありそうなんです。
佐伯の「木浦鉱山地区」の近くには「トトロの森」があり、映画で幼い2人の子供が待つバス停を思わすバス停名が「轟=ととろ」があるというのです。

となりなトトロでは、病気(おそらく結核)の母を心配した幼な子のさつきとメイを母のもとに連れていく「猫バス」が出てきます。
大人には見えないけれど、トトロは巨大な楠木の精霊です。

大分の佐伯のトトロのバス停に、ある日突然誰かは分からないのですが看板を設置した人がいたらしく、山奥に「猫バス」が出現したとして話題になったようです。

結核が不治の病だった時。それはそう遠くない昔です。義理の母は5歳でお母さんを結核で亡くしました。この映画をみると、主人公のさつきやメイが優しい義理の母に重なります。

関西でお商売をやっていた義理の母の実家は、結核患者がでたということで商売が立ち行かなくなったそうです。差別的な言葉もかけられたそうです。夫の祖父(故人)は全てのお金を祖母の薬に注ぎ込みました。しかし、皆んなの願いも虚しく、幼い子供達を残して義理の母の母(夫の祖母)は先立ちました。なくなるときの言葉はごめんね、ごめんね、だったそうです。
義理の母は幼かったからお母さんがそう言って亡くなったことは覚えておらず、それをお姉さんから後に聞いたようです。無念が強かったと思います。その話を私にする時は義理の母はいつも涙ぐみます。
結核菌は、肺をおかします。また、ハンセン病の原告団竪山さんから、結核菌はハンセン病の菌と酷似しており、症状が肺にでるか皮膚にでるかの違いくらい似ているとか。
実は竪山さんは、療養所で結核にもかかり、当時結核に効くとされた薬を飲み、ハンセン病が不思議とおさまったと話してくれたことがありました。
移るとおそれられ差別された病、結核。今では、そういう病も治る病として有効な薬が発見され過去のことになりつつあります。医学の進歩は、差別を溶かしながら進んでいます。今は世界中コロナ一色です。早く終息してほしいです。病への差別はあってはならないです。
義理の母が、母(夫の祖母)が亡くなって1年くらい経ってから、結核に有効だとされる薬ができたと言っていました。義理の母は、お母さんはもう少し頑張れば生きていられたのにとも言っていました。お母さんをよく覚えていない義理の母。大切にしたいです。
となりのトトロは結核が不治の病だった時代の、結核の母をもち、綺麗な澄んだ空気のある地に引っ越した家族を、美しい森の精霊が応援する優しい映画です。
【画像はとなりのトトロ、大分トトロ検索画像より】
つづく