


北陸地方の白山は平安期にはシラヤマ、オシラ様と呼ばれていたようです。以前、白山3社まわりました。個人的には、白山平泉神社がとても好きです。
また、東北には、ブナの原生林が広がる白神山地があり世界自然遺産になっていますし、北海道にも白い神がいるみたいです。
江戸時代の国学者・菅江真澄が表した書・「月の出羽路」によると、
「松前に白神の浦あり。磯山をしら神山といふ。いにしへのこの山の石室の内に斎グ御神也。今はその石室なし。あるとき漁人此の山に入りしかば、かの石の神殿の顕れたり。急ぎ麓に下りて、浦人をあまたいざなひ、ふたたび山にはいりしかど、さらに其神の石室なかりし也。をりとしてかの神殿を見る人あり。奇異こと也。」
「是れ世にいふ白神、おしら神也といへり」
とあるようです。
白神は福島県と岩手県の民話にもでてくるようですし、宮城県にもその風習が残されている「オシラサマ」のことのようですね。
雪深い県や、北東(丑寅の方角)とも関係あるかもです。うしとらの神様 は、天の時、地の利、人の和をじっと堪えて耐えて気が熟すのを待つ神様のイメージが私にはあります。国常立神のイメージです。
かなり前に室が気になっていました。空海さんは洞窟の中で何故坐をするんだろう?と。
室は空間。家の神。「石室」とは、岩の神「シララカムイ」のことでもあるようですね。
オシラサマと言うと、蚕の神様でもありますし、蚕からとれる絹もまた白色ですし、オシラサマの人形の骨組みは桑の木みたいです。蚕が食べるのは桑の葉。
人形(ヒトガタ)も千と千尋の神隠しには出てきます。こちらは、紙でできているものの妖怪変化、ハクを痛めつけるわけです。良きにつけ悪しきにつけ身代わりとなりヒトの思いを果たす式神としての役目を果たそうとします。


お雛様は昔は身代わり、ヒトガタとして川に流す風習からきています。機織りのヒメ、川に流されたヒメ、ワカヒルメ、ヒルコ神を思います。
エビス神を蛭子神(ヒルコ神)と書きます。夜明けを待つ日の出の神、太陽は東からのぼりますし、東北からですね。
オシラ様が、蚕の神でもあり、桑の木と蚕により絹を得られるということは、絹もまた木の神の恵であり、木の神への信仰に繋がることなります。
白神とは、木の神、家の神、石の神、服の神(福の神!?)、色んなものを織りなし括る神かな。
オシラサマは地上に存在する全てのものに関わり織りなす神ともいえそうです。
更に青森県・恐山の「イタコ」もオシラサマ信仰です。神が巫女に憑依してご神託を降ろすわけですから、その神はオシラサマだとされています。
一言主や事代主、つまり、恵比寿様は、神託を言に代える神であり、ご神託の習わしは、オシラサマも繋がっているのかなぁと思いました。