健男霜凝日子神社外宮を早朝に参拝後近くにあります遥拝所に向かいました。
下宮も急な250段位ある階段の上だし、
上宮は祖母山頂上ですから、参拝が厳しいですね。
↓そのための遥拝所です。
とても綺麗な神社で、地元の方が大切にされていると感じました。
一昨日泊まった民宿清流の裏手にあります。
小川がながれ、せせらぎが心地よいです。
鳥居を入って直ぐに大きなトチノキ御神木があります。
清流のお兄さんによると、樹齢は500年以上です。
お兄さんが子供のころ、台風9号で樹齢1200年以上の木が倒れてしまったようで、家が押し潰されるかもと思ったけど大丈夫でした、、と話していました。
御神木は氏子を守るために身代わりになったのでしょうか。家が潰れなくて良かったです。
こちらの遥拝所では、事前にご祈祷をお願いしていました。
宮司さんは、凛としたたたずまいで、物腰柔らかい御方でした。室町時代から代々宮司さんの家系で、この辺りのことを色々お話してくださいました。
祖母山は、名前などがつく以前の太古の昔、それは縄文やそれ以前かもしれないほど古い時代から存在し、また太古の昔からこの地の人々の崇敬が厚かったようです。
神話ができるもっと前からの信仰ですと。
この辺で延喜式に記載された5社のうち、は、宇佐神宮の次に健男霜凝日子神社は記載があり、また地理上も宇佐神宮、健男霜凝日子神社、祖母山を超え、高千穂神社、鵜戸神宮へと一直線で繋がる不思議も話してくれました。
神功皇后や比咩大神、八幡神、豊玉姫の竜宮伝説、天岩戸神話など神代の時代がこの一直線に織り込まれます。
神話好きの私としては、この地にずっと来たいと思っていたので、念願の参拝となりました。
九州のこのあたりには、緒環伝説があります。大蛇と姫の結婚話です。これは、奈良の大神氏の末裔の緒方氏にまつわる大蛇伝説です。
長い時間、さまざまなお話しをしてくださいました。
竹田のこのあたりは過疎が進み、氏子がへり、また高齢化している地域のようです。宮司さんご自身も神社の草むしりをされているようです。
祖母山がユネスコエコパークに指定されたことで、若い方に今は様々な語り継ぎに行っているお話もしてくださいました。
神々が坐します日本の美しい神社やその背後に広がる自然が、氏子や自然を大切に思う人々により護り繋ぎ続けられますようにと願わずにはいられません。
宮司さんは、様々な貴重な話をして下さったあと、すごく丁寧にご祈祷もしてくださいました。
有り難いなぁと目を瞑り祝詞を聴き、感謝の参拝をしてきました。