ぐりぐらのフォトログ

デジタルカメラであそぼ!

トルコ世界遺産めぐり[Ⅳカッパドキア]

2011年12月02日 | 旅行
トルコ世界遺産めぐり[Ⅳカッパドキア]
1985年に世界遺産に登録された複合遺産

トルコ アナトリア高原の中心にあるカッパドキア。
大昔から、巨大噴火によって降り積もった火山灰や玄武岩が凝灰岩となって堆積。
これが風雨の浸食によって柔らかい部分だけが削られて硬い部分が残ったため、
無数の奇岩が連なる奇妙な地形となっているが、
この凝灰岩は柔らかく削りやすいため、カッパドキアの人々は紀元前から、
岩盤を掘り抜いて住居として利用していたと考えられている。

3世紀半ば、ローマ帝国による宗教弾圧を逃れるためにキリスト教徒がローマの目が届きにくいこの地へ。
4世紀頃からキリスト教の修道士が身を隠すように洞穴の中で生活を始め、
岩山をくり抜いて無数の修道院や教会堂を築いていった。
8世紀にはイスラム教徒の迫害を逃れるため、地下都市や岩窟の中で隠れ住むようになる。
ギョレメには約30の岩窟教会があり、カッパドキアで確認されたものだけで36の地下都市が存在するという。

中でも、1965年に発見されたカイマクル地下都市は、
地下8階、深さ65mに及び、家畜部屋、地下1階のワイン製造所や地下2階の食堂といった部屋もあるという。
最下層の空間は十字の形に掘られた教会があり、10~12世紀には優れた壁画が描かれ、
当時のフレスコ画がそのまま残っているという。

朝は冷え込みが厳しく、雪もちらつき、洞窟ホテル前で熱気球を見学。天候不良で飛んだのは
1社だけだったようです。次第に天候は回復し、100km四方に及ぶというカッパドキア奇岩群を見学。
閉所恐怖症の人は入場できません、というくらいの狭くて迷路のよう通路、背を屈めて歩かねばならない階段
要所には置かれた大きな円形の石は、敵の侵入を防ぐための扉というカイマクル地下都市の
一部を見学。危険迫ったとき、羊もつれてかなりの期間暮らしたという。

昼食は洞窟レストラン、この地方はワインが作られ金賞受賞のワインが土産に人気でした。
トルコ絨毯やさんでは、「立て板に水」の日本語でダジャレも飛ばすオーナーのお話を聞き、
何人かはお気に入りの絨毯を、値切り交渉成立でゲットし料金後払いで直送。
トルコ石やさんでは、こんなケチな日本人見たことないといわれるまで値切って買い物。
ギョレメの谷見晴らしでトルコアイスクリームを食べ、ツアー全員ちょっとハイテンションな
1日でした。観光後、首都アンカラまでバス移動。途中、塩湖で休憩も、日暮れて塩の塊は
見えませんでした。アンカラは、人口300万人。都会だな~という感想だけで・・・。
アンカラエクスプレス(1等寝台)は10:30pm 案内の放送も発車のベルもなく、すーっと動きました。
日本と大違いです。持参の湯沸しでアップルチャイを入れ、読書1ページ、かなりよく寝ました。


奇岩きのこ岩画像クリックでスライドショーへ。BGMの音量にご注意ください・・・
(スライドショーの右側の□クリックでフルスクリーンに。)



奇岩 ウチヒサル 巨大な蟻塚のお城のよう

コメント (2)
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トルコ世界遺産めぐり[Ⅲヒエラポリス-パムッカレ]

2011年12月01日 | 旅行
トルコ世界遺産めぐり[Ⅲヒエラポリス-パムッカレ]
ヒエラポリス-パムッカレはトルコにあるユネスコの世界複合遺産(1988年)の登録名

紀元前190年ごろにペルガモン王エウメネス2世が開いたこの都市は、
ローマ、ビザンチン時代を通じて、神秘的な景観と温泉の効能から保養地として繁栄を極めた。
ローマ帝国時代にも地震で破壊されるが、その後復興。
しかし、1354年の大地震で1500年以上続いた温泉保養地は、完全に廃墟と化した。

ヒエラポリスとは「神聖なる都市」という意味。
白い棚田のお伽噺のような景観は、綿の名産地だったことからパムク(綿)カレ(城)と呼ばれた
炭酸カルシウムを含んだ温泉が山肌を流れ落ち、
長い年月をかけて沈積してできた100以上もの石灰棚が、
昼間は空の色を反射して青く輝き、落日の頃には茜色に染まるという。
今は、この石灰棚の保護の観点から、立ち入りは一部のみに規制されている。

今日は移動距離が長いので早めに出発。悠久の時が作り上げたパムッカレを見学し、
湯量が減っているとはいえ、石灰棚を歩き、足湯も体験できましたが
先を急ぐので、ヒエラポリス遺跡は、高台まで上がって見学は出来ず残念でした。
でも、絶景を眺めながら温泉を愉しみ、温泉に癒しを求めた古代の人々が
どこか今の私たちと近い存在に感じられます。

高速道路が整備されており、バスはベンツの新車(初乗り)で、快適ドライブでしたが
コンヤ大平原をひたすら走り、途中、11~13世紀セルジューク・トルコの首都が置かれた
コンヤのメブラーナ博物館を見学。日暮れ近くにスルタンハンのキャラバンサライを見学、
明かりが灯って、ようやくカッパドキアに到着。洞窟ホテル内は外観とは違い近代的で快適でした。

白い棚田のような景観は、綿の名産地だったことからパムク(綿)カレ(城)と言われる。
石灰棚画像クリックでスライドショーへ。BGMの音量にご注意ください・・・
(スライドショーの右側の□クリックでフルスクリーンに。)



クレオパトラが湯あみしたという温泉プール、遺跡が沈む



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