1985年に世界遺産に登録された複合遺産
トルコ アナトリア高原の中心にあるカッパドキア。
大昔から、巨大噴火によって降り積もった火山灰や玄武岩が凝灰岩となって堆積。
これが風雨の浸食によって柔らかい部分だけが削られて硬い部分が残ったため、
無数の奇岩が連なる奇妙な地形となっているが、
この凝灰岩は柔らかく削りやすいため、カッパドキアの人々は紀元前から、
岩盤を掘り抜いて住居として利用していたと考えられている。
3世紀半ば、ローマ帝国による宗教弾圧を逃れるためにキリスト教徒がローマの目が届きにくいこの地へ。
4世紀頃からキリスト教の修道士が身を隠すように洞穴の中で生活を始め、
岩山をくり抜いて無数の修道院や教会堂を築いていった。
8世紀にはイスラム教徒の迫害を逃れるため、地下都市や岩窟の中で隠れ住むようになる。
ギョレメには約30の岩窟教会があり、カッパドキアで確認されたものだけで36の地下都市が存在するという。
中でも、1965年に発見されたカイマクル地下都市は、
地下8階、深さ65mに及び、家畜部屋、地下1階のワイン製造所や地下2階の食堂といった部屋もあるという。
最下層の空間は十字の形に掘られた教会があり、10~12世紀には優れた壁画が描かれ、
当時のフレスコ画がそのまま残っているという。
朝は冷え込みが厳しく、雪もちらつき、洞窟ホテル前で熱気球を見学。天候不良で飛んだのは
1社だけだったようです。次第に天候は回復し、100km四方に及ぶというカッパドキア奇岩群を見学。
閉所恐怖症の人は入場できません、というくらいの狭くて迷路のよう通路、背を屈めて歩かねばならない階段
要所には置かれた大きな円形の石は、敵の侵入を防ぐための扉というカイマクル地下都市の
一部を見学。危険迫ったとき、羊もつれてかなりの期間暮らしたという。
昼食は洞窟レストラン、この地方はワインが作られ金賞受賞のワインが土産に人気でした。
トルコ絨毯やさんでは、「立て板に水」の日本語でダジャレも飛ばすオーナーのお話を聞き、
何人かはお気に入りの絨毯を、値切り交渉成立でゲットし料金後払いで直送。
トルコ石やさんでは、こんなケチな日本人見たことないといわれるまで値切って買い物。
ギョレメの谷見晴らしでトルコアイスクリームを食べ、ツアー全員ちょっとハイテンションな
1日でした。観光後、首都アンカラまでバス移動。途中、塩湖で休憩も、日暮れて塩の塊は
見えませんでした。アンカラは、人口300万人。都会だな~という感想だけで・・・。
アンカラエクスプレス(1等寝台)は10:30pm 案内の放送も発車のベルもなく、すーっと動きました。
日本と大違いです。持参の湯沸しでアップルチャイを入れ、読書1ページ、かなりよく寝ました。
奇岩きのこ岩画像クリックでスライドショーへ。BGMの音量にご注意ください・・・
(スライドショーの右側の□クリックでフルスクリーンに。)
奇岩 ウチヒサル 巨大な蟻塚のお城のよう