コメント欄で「ブラシモーターの慣らし」について質問があったので、簡単に概要だけ説明します。
( ・∀・)ノ
オコタエシヨウ。
(あくまでも個人的な意見になるので参考までにして下さいね。)
今では主流になっている「ブラシレスモーター」なのですが名前のとおりに「ブラシ」が無く、軸受けも殆どの物がベアリング支持になっています。
そのせいもあってブラシレスモーターでは、あまり「慣らし」と言うものが必要ないみたいですね。
(*´∀`)
ソノママツカエマス。
一方で、ブラシモーターはコスト面に優れ手軽に扱えるモーターなので、現在でも「タミチャレ」等で活躍しています。
また、ブラシモーターの「回転フィーリング」が好きだと言う人もいます。
(*´∀`)
タシカニナ。
まだまだブラシモーターが活躍できる場面はあるので、上手くブラシモーターを使っていきたいですね。
それではブラシモーターの「慣らし」について説明していきます。
ブラシモーターの慣らしをすると「モーターが速くなる」のではなく、
「設計された性能を出せる様になる」
と思った方が正しいのかもしれません。
画像はタミヤ GTチューンモーターなのですが、「速さ」と「扱い易さ」のバランスが良い、自分は愛用しているモーターです。
今回はタミヤ GTチューンモーターのブラシ部分を分解して説明します。
画像中央の金属部分は「コミュテーター」と呼ばれる部分で、ブラシから電気を受ける部分になります。
次に「ブラシ」になります。
左側が「慣らし前」、右側がブラシの「あたり」が出た状態です。
「あたりの出た状態」とは、ローターが回転する事によってブラシが摩耗してコミュテーターの接触部分に沿った形状になる事を指します。
なので、ブラシの接触面がコミュテーターに合わせて湾曲しています。
試しに「慣らし前のブラシ」をコミュテーターに合わせてみると、ブラシの端が少し浮いている状態になります。
これでは接触面が少なく電気が多く流れませんね。
次に「あたりの出たブラシ」をコミュテーターに合わせてみると、隙間無く接触しています。
この状態なら多くの電流が流せると同時に、設計されたタイミングで電気が流せる様になります。
以上がブラシモーターに「慣らし」が必要な理由です。
ブラシモーターの慣らしの方法ですが、本格的な方法になると各個人で「ノウハウ」や「こだわり」があるで、方法は人によって違ってきます。
「水中慣らし」や「コミュドロップを使いながら」とか「逆回転で慣らす」など、いろいろな方法があり道具も必要となってきます。
とりあえず今回は、あまり道具を必要としない方法を説明していきます。
簡単な慣らし運転の方法ですが、前回の内容の通りに乾電池を使ってゆっくりとモーターを回転させるだけです。
(前回の540-Nモーターの慣らし運転はこちら。)
慣らし運転の注意としては三点ほどあります。
まず1つ目に、慣らし運転前にモーター両側の「軸受メタル」に必ずオイルを回す事です。
軸受けメタルが偏摩耗すると回転の出ないモーターになります。
注意点の二つ目として、いきなり高い電圧をかけない事です。
いきなり走行用のバッテリーで動かすとブラシが欠けたり、ブラシが斜めに削れる事があります。
注意点の最後として「慣らしで回し過ぎない」事です。
慣らし運転を必要以上にすると、コミュテーターもブラシも摩耗してしまいます。
これもまた「回らないモーター」になってしまいます。
ブラシモーターの慣らし作業は、ブラシモーターの性能を引き出す「準備」だと考えて下さい。
簡単な概要の説明ですが、更に詳しい内容等は専門のホームページ等で確認して下さいね。
みなさんもブラシモーターを楽しんで下さいね。
(*´∀`)
タノシムヨー。