モンゴルの大草原の中で放牧して暮らす一家族の
何の変哲もない日常と
長女であるNansalの成長の記録。
彼女が洞窟で出会った白ぶちのワンコ。
草原で放牧をするモンゴルの人々にとって
夜な夜な襲撃してくるオオカミは悩みの種で
素性の知れない、
もしかしたらオオカミの血を引くかもしれないワンコに対して
一家の長である父親が反対の立場。
Nansalとワンコの交流と運命を描きながら
伝説かおとぎ話として語り継がれる
「洞窟の黄色い犬」の話。
生物の転生の話。
そして人生で学んでいかなくてはいけないルール。
そうしたことを幼い子供にわかりやすく教えていく
ちょっと教訓めいた描写も素敵。
なによりも
三兄弟の素朴さが
すごく印象的なシンプルでほっこリする映画。
マイナーな映画であるので、
フィレンツェの街の小さな映画館で上映していたのですが
ロードショーのミッション・インポッシブルIIIより観客が多かった。
だだっぴろい草原が恋しくなり
幼いころのいろんな記憶が蘇る懐かしい映画でした。