昔は聖母マリアの誕生日を祝うために
9月7日の夜フィレンツェ郊外から
ろうそくの明かりをともして
農家の人々が街までやってきました。
それぞれの生産物を持ち寄って
9月8日にサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会広場に
青空市を立てたといいます。
それが今でも引き継がれて
9月8・9日はパンの市が立ちます。
別にパンを売るだけではなく、
いわゆる有機栽培されたものや
自然にやさしいものたちが集まる市。
平和な雰囲気が漂うのどかな市で、私が好きな市のひとつ。
パンの市だしということで
お気に入りのパン屋さんの屋台から
800グラムの「シリアルいっぱいのパン」を買い
その後、違う屋台で「ゴマのカリカリケーキ」を購入。
元々ゴマ好きな私ですが
これは特にカリカリ香ばしくておいしかったです。
一切れ2ユーロ。
モーラのジャムとゴマの相性もよくて満足。
カリカリぱさぱさのケーキを食べたらのどが渇いたので
ぶどうジュースを求めて別の屋台へ。
Mosto di Lambrusco。
毎年飲んでいてぶどうジュースみたいで
おいしいなぁと思っていたのですが
今年のは酸味が強かったし、
ジュースというよりワインに近い風味で
アルコールが飲めない私には到底無理な感じ。
残念ながら一口飲んで、辺りを見渡し
試食を続けているジプシーな方に上げてしまいました。
ワイン好きな方にならお奨めです。
この時期にしか飲めないものだし。
一杯1,5ユーロ。
その後も市をふらふら歩いているとこんなものに遭遇。
自然にやさしい「ソーラーパワー」でクッキング。
光の熱を集める単純な仕組み。
鍋の中のお水は沸騰していました。
この横では同じような仕組みで熱を集めて
オーブンの中で薄いパンを焼いていたり。
こういうの私の家にもほしい。
(もうちょっと小型版でいいですけど。)
イタリアは日焼けのためだけじゃなく
太陽の熱をもっと有効に利用するべきだといつも思います。