不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Fierucola di Pane

2007-09-09 11:45:35 | まち歩き

昔は聖母マリアの誕生日を祝うために
9月7日の夜フィレンツェ郊外から
ろうそくの明かりをともして
農家の人々が街までやってきました。
それぞれの生産物を持ち寄って
9月8日にサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会広場に
青空市を立てたといいます。
それが今でも引き継がれて
9月8・9日はパンの市が立ちます。

別にパンを売るだけではなく、
いわゆる有機栽培されたものや
自然にやさしいものたちが集まる市。
平和な雰囲気が漂うのどかな市で、私が好きな市のひとつ。
Fierucola_pane

パンの市だしということで
お気に入りのパン屋さんの屋台から
800グラムの「シリアルいっぱいのパン」を買い
その後、違う屋台で「ゴマのカリカリケーキ」を購入。
Torta_sesamo
元々ゴマ好きな私ですが
これは特にカリカリ香ばしくておいしかったです。
一切れ2ユーロ。
モーラのジャムとゴマの相性もよくて満足。

カリカリぱさぱさのケーキを食べたらのどが渇いたので
ぶどうジュースを求めて別の屋台へ。
Mosto_lambrusco
Mosto di Lambrusco。
毎年飲んでいてぶどうジュースみたいで
おいしいなぁと思っていたのですが
今年のは酸味が強かったし、
ジュースというよりワインに近い風味で
アルコールが飲めない私には到底無理な感じ。
残念ながら一口飲んで、辺りを見渡し
試食を続けているジプシーな方に上げてしまいました。
ワイン好きな方にならお奨めです。
この時期にしか飲めないものだし。
一杯1,5ユーロ。

その後も市をふらふら歩いているとこんなものに遭遇。
Cucina_solare
自然にやさしい「ソーラーパワー」でクッキング。
光の熱を集める単純な仕組み。
鍋の中のお水は沸騰していました。
この横では同じような仕組みで熱を集めて
オーブンの中で薄いパンを焼いていたり。
こういうの私の家にもほしい。
(もうちょっと小型版でいいですけど。)
イタリアは日焼けのためだけじゃなく
太陽の熱をもっと有効に利用するべきだといつも思います。