不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

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2011-10-11 19:07:11 | Tweet Log



Un dipinto sconosciuto da Mosca

2011-10-11 13:32:00 | アート・文化
今年はイタリアではロシア年で各地で 二国の文化交流が盛んに行われています。 その一環としてフィレンツェのウフィツィ美術館に 一枚の絵画が展示されます。 イタリア初公開となる、その絵画は モスクワのプーシュキン(Museo Pushkin)美術館所蔵の作品。 聖母子を描いた13世紀のイタリア絵画ですが、 これまでイタリアでは一度も公開されておらず 作品について知る人もごくわずかだと言われています。 1863年にローマのアンティーク市で 旅行中のロシア人蒐集家P.I.Sevastianov氏によって購入され、 ロシアに持ち帰られたと言われています。 13世紀の聖母子像と言えば イタリア絵画の起源ともなり、ルネッサンスの幕開けとなる、 Giotto(ジョット)、Cimabue(チマブエ)、Duccio(ドゥッチョ)の 3大巨匠の作品を思い出す方も多いと思いますが、 今回の展示も、 その三作家との比較ができるような形になっています。 本作品の作者や元々の制作理由、展示場所、 文化背景などの詳細は 未だ謎に包まれている部分が多く、 今後の研究が期待されています。 研究者の一部では、 フィレンツェ近郊のピストイア(Pistoia)の ある古文書の 記載に合致するのではないかとも言われています。 それによると、 1274年-1276年にピストイアの大聖堂のために コッポ・ディ・マルコヴァルド(Coppo di Marcovaldo)とその息子が 手がけたいくつかの祭壇画があり、 そのうちの一つではないかということなのですが、 真相は定かではありません。 いずれにしても聖母子を中心に そのまわりには 聖母マリアの生涯を描く12のシーンが描かれたもので 歴史的にも重要な位置に置かれるものであることは 間違いないようです。 ウフィツィ美術館に立ち寄る際には、 是非他の作品と比較鑑賞してみてください。 Gli albori della pittura fiorentina La Maesta' del Museo Pushkin di Mosca 会場:ウフィツィ美術館 会期:2011年10月18日から2012年1月8日まで 開館時間:8:15-18:50 休館日:月曜日、2011年12月25日、2012年1月1日