久しぶりにビリーをカッシーネの森まで連れて行きました。
数年ぶりかもしれない!
家から歩いて20分くらい。
朝の日差しの中を元気よく出発したのはいいけれど、
どこまで行くのかわかっていなかったビリーは
森に辿り着く前にエネルギー消耗!
カッシーネの中の草原で
リードをはずして遊んだけれど
さすがに年をとったせいもあってか
以前ほど走り回らなくなりました。
これを「落ち着いた」と解釈するべきなのか
「体力が落ちた」と考えるべきか。
破壊活動には余念がなく
持っていたフリスビーが帰りには跡形もなく、
草原に落ちている小枝を
見つけるはしからバリバリと噛み砕いて
歯と顎を鍛えてました。
元気でなにより。
すがすがしい木々の息吹を体いっぱいで受けて
ビリーも私も元気をいただき!
シリアルキラーというのはいつの時代のどこの国にもいるものです。
フィレンツェ連続殺人事件とは
1968年から1985年までの間にフィレンツェ近郊の
Scandicci(スカンディッチ)からMugello(ムジェッロ)辺りで起こった
カップルばかりを狙った殺人事件。
8組のカップルが襲われて16人が殺害されています。
1981年の殺人事件の際に、犯行に使われたピストルが
それ以前(1968年と1974年)の
二つの殺人事件で使われたピストルと
同じものであることが確証され、
それ以降連続殺人事件として取り扱われるようになります。
数多くの容疑者の名が挙げられ、
調査が続けられているにもかかわらず
未だに真犯人は捕まっていないので、謎が多く未解決なこの事件。
最重要容疑者として殺人の容疑をかけられたPietro Pacciani
(ピエトロ・パッチャーニ)は田舎の農夫。
3回目の公判を待っているときに容疑をかけられたまま自宅で死亡。
この死にも様々な疑惑が残り、いまだ未解決。
とにかくなにから何まで迷宮入りしそうな雰囲気の殺人事件。
この殺人事件を地方紙の新聞記者という立場から
長年追跡・調査をしているのがMario Spezi(マリオ・スペーツィ)。
そしてThe New YorkerやNational Geographicのリポーターである
アメリカ人のDouglas Preston(ダグラス・プレストン)との共著で
先日発売されたのが「Dolci colline di sangue」という本。
もちろんこの二人がライフワークのようにかかわってきた
フィレンツェ連続殺人事件がテーマ。
二人の見解ではシリアルキラーは幼いころに母親に捨てられ
父親に育てられた孤独な男性。
十分な教育を受けていないけれど明晰で狡猾、
そして手先が非常に器用。
更に実の父から性的虐待を受けているため
性的に問題を抱えているとされ
それが殺人事件の引き金になっているというのが大筋。
そして母親嫌悪が女性嫌悪となりその嫌悪感の強さが
殺害後の女性の遺体の一部を切り取るなどの
残虐な行為に繋がっているとも。
1985年以降犯罪が起きていないのは
彼が年上の女性との生活を始め、私生活が安定し
人生に満足しているからだという、もっともらしい見解も。
この作品を映画化するという話がにわかに盛り上がっています。
既にハリウッドの配給元二軒との掛け合いが始まっていて
うまくいけば夏前には契約、そして製作に入るとも言われています。
Prestonのなかには既にオープニングシーンの構想もあり
希望キャストもほぼ決まっているとか。
シリアルキラーにはSean Penn(ショーン・ペン)、
マリオ・スペーツィ役には
Giancarlo Giannini(ジャンカルロ・ジャンニーニ)
プレストン役にはBrad Pitt(ブラッド・ピット)。
実現したら面白い映画になりそう。
この事件に関わる人には
様々な困難と災難が降りかかるといわれていて
実際にMario Speziは証言捏造・誣告罪などの疑いで
23日間の拘留生活を強いられたばかり。
また彼らとはまったく別の見解をもち
「Il mostro, anatomia di un'indagine」の著者であり
この事件の捜査に関わった元警察官である
Michele Giuttari(ミケーレ・ジュッターリ)も
誣告罪で追求されています。
彼の見解では犯人は単独犯ではなく
背後に各界著名人・権力者がいるとされています。
それがサタン崇拝の一派で、
悪魔的ミサのための儀式としての
連続殺人であるというのが彼の説。
これは現実味に欠けるけれど、決して完全に否定もできない。
いずれにしてもまだまだ謎が多く、
真犯人も捕まっていない状態で
本当に映画化なんかできるのか気になるところです。
毎月第三日曜日にサント・スピリト広場に
設けられる青空市。
この市場では地球と体に優しいものがいっぱい。
この市が立つのを実は毎月楽しみにしている私。
相変わらずポテトチップスとチョコレートが大好きで
ジャンキーな食生活を送っているようで
実はそうでもない。
天然素材だったり、無農薬だったり、手作りだったり
そういうものが身近にあるイタリアの生活のおかげで
体にいいものを食べさせてもらってます。
日本にいるときよりも
食品添加物のことが気になるようになったのは
決して私自身が年をとったせいだけじゃなく
イタリアの食生活の基本にそれが根強くあるから。
いつも気になっているおじさんの屋台。
ヤギ乳を使った製品ばっかり売っている。
今回このお店で購入したのは
ヤギ乳で作ったまろやか無添加ヨーグルト。
1,80ユーロって安いなと思う。
こちらは別の屋台で買った
イチジクとアニス(シキミ??)を使った
甘さ控えめの手作りジャム。
こっちは300グラムで3,00ユーロ。
イチジクジャムが好きな私は大満足。
これを朝ごはんにいただくと
なんだかすごく健康的な生活を送っているような気がします。
ちなみに紅茶もイギリス土産の100%オーガニック・タイプ。
トラ場「食品添加物のこと、気にしてますか?」に
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