靖国神社参拝を受けて中国が尖閣諸島に乗り込んだという流れかぁ。どっちも繊細な問題ではあるけれど、ちゃんと話し合いをしたほうがいいんだよね。その話し合いができる能力のある政府ではないんだろうけどさ。 http://t.co/9wk4u2NKMX
まだ100%確定ではないけれど、化学兵器使っていたとしたら、それはいくら戦時下とはいえ、何の罪もない人々に対する尊厳はこれっぽっちもないのだな、シリア。戦争って愚かだよ。 http://t.co/xNh7rfhXxX
フィレンツェもローマも掘れば何か出るような
古い遺跡のうえに成り立っている都市。
どんなに長く暮らしても、
次から次へ色々見つかってきたりするので
全てのものを見切れるとは思っていません。
市庁舎でもあるヴェッキオ宮殿の地下に
ローマ時代の遺構が見つかり、
きちんと一般公開できるように整備されたのは2011年。
ひっそり一般公開されているのですが、
なかなか機会がなく今回初めて足を踏み入れました。
半円形のローマ劇場跡は
現在のヴェッキオ宮殿とその横のゴンディ宮殿にまたがり、
観客席はシニョリア広場に扇状に広がり
ステージは現在のヴェッキオ宮殿裏手の
Via dei Leoni(レオーニ通り)に添うような形で
作られていたようです。
まだまだ都市としては小さかった
フィレンツェの城壁に組み込まれるようにして
作られていたようです。
5世紀-6世紀頃には
既にローマ劇場はその目的で使われなくなり、
ロンバルド族の侵攻時には
城塞のようにも利用されたようです。
中世の時代(13世紀頃まで)は
牢舎として再利用されるようになり
その後、ヴェッキオ宮殿の建設及び拡張工事などの際には
すっかり忘れ去られ、劇場の跡は姿を消します。
フィレンツェが一時的に統一イタリアの首都だった時代に、
ヴェッキオ宮殿周辺の大掛かりな都市整備が始まり
1876年にゴンディ通りの下水工事を行っているときに
ローマ劇場の遺構らしきものが見つかっています。
実際フィレンツェに残るローマ時代の遺跡の50%は
このイタリア首都時代の都市整備の際に見つかっています。
その後1935年にも発掘が行われましたが、
その空間は長らく物置や駐車場として使われてきて
ようやく2006年から本格的な発掘作業が始まりました。
2010年に発掘作業が完了し、
フロレンティア時代のローマ劇場跡が
ようやく形として見えるようになりました。
劇場規模もかなり大きく、
当時のフィレンツェの栄華も感じられます。
ステージは35メートル、中央の廊下は100メートル。
観客席15000席は
ローマのマルチェッロ劇場に匹敵するサイズだそうです。
シニョリア広場のほうからステージに向けて
観客の出入りに使われた一本の太い廊下と
それを中心に南北シンメトリーに何本かの通路、
そしてそれに交わるように
観客席下の通路の空間などが一部残っています。
ガイド付の要予約ですが一般公開もされています。
開館時間は頻繁に変更されているようなので、
ご予約時に確認してください。
遺跡とはいえ、見学できる部分は非常に小さくて
30-45分のガイドつきツアーで
あっという間に終わってしまいます。
Scavi archeologici Florentia
Via dei Gondi
開館日:土曜日 15:00/15:45/16:15/17:00
日曜日 10:30/11:15/12:00/12:45
予約 055-2768224 もしくはinfo.museoragazzi@comune.fi.it
入場料: 8ユーロ (ヴェッキオ宮殿入場共通)