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UMPC(ウルトラ・モバイル・パソコン)に、これからの個人携帯情報端末を見る

2006-04-10 17:53:09 | コミュニケーション-メディア
これからの個人の持つ携帯端末機は、ネットワークの最後の10Mが、無線になり、こんなUMPC(ウルトラ・モバイルPC)、ビデォキャプチャーとソフトフォンが、その原型の一つかと思う。
マローニ氏が超小型PC「UMPC」をデモ

去年の話は鬼が笑うし、10年前の話となると亀も笑が、
このUMPCのモデルを見ると、
10年前、AGENTサービスの端末として電話回線を介して実験した
パセオ・プロジェクト(NTT、AT&T、ソニーの実験会社 NTTファン企画主催)
を思い出す。
その中の250台のパセオ端末を、浜松での社会実験に使わせてもらった想い出。
若い男女の社会人、高校生、ケア担当者、会社役員、会議所青年部、など
グループ別にモニターしてもらって、
イベントも組んで、
みんなで街の話題を作って楽しんだ、あの続きが、
やっと10年後も経った後で、現実化してくる。
当時は、東京からのニュース・英会話教室・マンガなどのコンテンツと
地域のみんなでつくる話題とが、ミックスしてた。
絵葉書みたいなめーるで、手書きの文字やイラストが大うけで、
たった5秒でも、声の伝言が皆で聞けたりすると、
大喜びだった。

そのエージェントと分かり易いデスク上のGUIのパセオを提供した
ジェネラル・マジック社は、MSに買い取られて介護業務のPDAへ展開した。

さて、今後のUPMCは、どんな道を歩むのか?

今 RSSなどのメタ・データの普及が、
やっとコトバの、多元的な意味と価値の問題に踏み込み始めて、
さらに増えるデジタル・ノイズの奔流を、泳ぎ行く手がかりが見えた。

ハードな機器・システム・・・認証・セキュリティの情況が整い、
ユビキタス社会は環境となって、
PC・電話・TVが一緒になって、
コトバ・音・映像を組み立ててゆく、

これは、人と地域の生活文化の問題なのだ。

亀より遅い?
人が互いに表現し・理解しあう言葉は、
新たに囲い込もうとするグループ・新階層では
どんどん創発されてゆくけれど、
すでに囲い込み、階層を作っている側では、
広がらない。

自らの不安定さを招くリスクのほうが、
明日の不確かなチャンスよりも大きく感じられることが、
変化のスピードを遅くする。

地域独自の生活文化・マナーが空洞化していることに気がついて、
ネットワーク時代の空間やテーマのコミュニティーを横断する、
新たな生活文化を作り出すのは、もう少しかかりそう。

一方的にグローバル化へ進む流れは、欲望の資本社会では速いのだが、
(たとえば、資産を他の地域の企業の株・為替などに投資するのは
 グローバル資本市場化の象徴なのだけど)
資本市場に表現されない、生活・行動地域ごとの生活文化を、
再度、意識的に作り直すのは、地域ごとの努力なのだろう。

生活のし易さ・面白さ・互いのリスクの補い合いは、
中央メディアや警備・保険制度とは違い、また
江戸的・農村的な向こう三軒両隣、村的な相互監視制度でもなくて、
生活行動でのコミュニケーションにより生まれることなのだ。


行動空間概念図 1 古典的社会
行動空間概念図 2 近代的社会
行動空間概念図 3 ユビキタス社会
行動空間概念図 4 ユビキタス社会のコミュニケーション
行動空間概念図 5 自家用車空間と公共通行空間

カテゴリー「街の眼差し」









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