モノと心の独り言

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商店街のコミュニティポイント、コミュニティカード

2006-06-26 11:40:54 | コミュニケーション-メディア
コミュニティを市民活動者や行政が仕掛けることは、多い。
しかし、商店街が単なる地域との連携や協働としてではなく、
コミュニティカードによるコミュニティポイントの運営として始めるのはちょっと違う次元だ。

この6月より、世田谷烏山地域の烏山駅前とおり商店街振興組合では、
販売促進としてのスタンプと地域活動支援のポイントの運営をまとめて
コミュニティカードによるコミュニティポイントの運営を始めた。
   千歳烏山の地域力
烏山方式といわれ全国の規範となった商店街スタンプ:ダイヤスタンプ、
地域活動支援のエコダイヤ、その両方をポイント化して載せている。
コミュニティポイントのテーマ・種別は個別だが、
いざ使うとなるとスタンプ・ポイントと同じように加盟商店や行政施設で使える。
そして、このシステム・機器はそっくり、クレジットカードのシステムを利用しているのだ。

これで消費のスタンプ・ポイントも、地域活動のコミュニティ・ポイントも
同じコミュニティカードという地域生活システムの上に載る。
職場や家族、趣味趣向の異なる個人が、それぞればらばらに、商売や、買い物や、地域活動をしていたとしても、同じコミュニティカードを利用し続ければ、
何らかの帰属感を感じ続けるだろう。
この生産と消費と生活を分離しないコミュニティの仕掛けは、
地縁や伝統、あるいは地域文化や理念の縛がなく、解放的で多元的なものである。

コミュニケートされるものは、人ぞれぞれだ。互いの違いが、また関わりの必要性なのだし、個人は関わりの中で、自身を確かめ、自己を実現してゆく。完成された市民・人格者の理想の集団ではなく、帰属感・存在感を求めてコミュニケーションを重ねる社会関係のシステムとして、コミュニティが現れる。
コミュニティはコミュニケーションにより得られる帰属感より

この千歳烏山でのコミュニティポイントの交換は、それ自体がコミュニケーション行為なのだ。人がカードを保持し、機器を操作しあうときに交わさされる、コトバや言葉にならない表情・仕草の交換が仕掛けられているのだ。電子データの流れに付随する人の一瞬の交感が、帰属感を重ねてゆくのだから。


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