1月も下旬になり、各地で梅の開花が始まりました。
毎日寒いですが、一歩ずつ春に近づいている実感があります。
今日はその梅にまつわるご霊跡を訪ねました!
国道129号線から一本外れると、静かな住宅街。
ありました!結構歴史のありそうな石柱!
これって題目塔っていうのかな?
目印になっていいですよね!
「星下根本霊場」ってあります。
根本から叩き直すコワモテのお寺なんでしょうか?
少し歩くと視界が開けました!
めちゃ見晴らしがいい!!
手前に圏央道、その奥に相模川、対岸は座間、さらに遥か東は安房の国です。
いいところに題目塔が立っています!
日蓮聖人はここからご両親を想ったことでしょう。
境内に入ります。
本堂です。
重厚感のある造りです。石灯篭やまわりの植栽とのバランスもいい!!
設計した方のセンスの良さを感じます。
お寺の縁起には江成金作建築、と刻まれていました。
現在、ウチの菩提寺も再建中なんですが、実は江成金作さんのところが建築を担当して下さっています。
何かご縁を感じます。
山号は宝塔山です。
歴代お上人の御廟を参拝。
初祖は日蓮聖人の直弟子である日源上人です。
日源上人は岩本實相寺を改宗させた方として有名です。
境内の一角に、河川敷へ降りて行ける階段があります。
行ってみましょう。
三光山梅香寺跡を示す石塔があり、その脇にあるのが井戸と思われます。
もともとこの場所に佐渡の守護代・本間重連公の屋敷がありました。のちに梅香寺という日蓮宗のお寺になったのですが、度重なる火災、相模川の氾濫などで廃寺になり、蓮生寺と合併したようです。
境内には梅の木が何本もありますが、この木が一番大きいです。
傍らに宝塔もあります。もしかしたら、かつて梅香寺にあった梅の木なのかな?
龍ノ口の刑が中止になり、結局はじめに言われていたように佐渡流罪に決まりました。とりあえず佐渡の守護代の本間重連邸が厚木にあるから、そこにしばらくお預け、ということになりました。
ここに着いた日の晩(つまり龍ノ口の翌晩)、日蓮聖人は月と法論を交わしていた(ちょっとこのへんが常人には理解できませんが)ところ、めちゃ明るい大きな星が降りてきて、梅の木にかかったそうです。
この超常現象を「星下り」といい、日蓮聖人を捕らえていた側の人も帰依を誓ったようですよ。
「星下り」が起こったというご霊跡は、ここ蓮生寺の他に2か寺あります。
雨乞いのご霊跡が複数あるように、それぞれで奇跡が起こったのかもしれませんし、800年近くも昔のことなので記録がなく確認できないのかもしれません。
いずれも有り難いご霊跡として、訪問させて頂きたいです。
蓮生寺の日蓮聖人像はなかなかのイケメン!
このとき日蓮聖人49歳。
・・・僕も今年49歳!!!
かなわね~(笑)