横浜・保土ケ谷

正月の箱根駅伝は、この国道1号線を疾走してゆきます。
ちょうどここは花の2区、難所の権太坂を目前にした勝負どころです!

少し歩くと江戸時代の本陣跡!
歴史の香りがプンプンします。

江戸城に参勤交代に来た大名が宿泊したところみたい。

東海道線をはさんで北側には、旧東海道があります。

東海道五十三次で4番目の宿場、「保土ケ谷宿」です。

いやに人通りが多いな~と思ったら、当日は宿場まつりでした!

山側に少し歩くと・・・

大蓮寺があります。
山の斜面に作られたお寺のようです。

わ~、古そうな法塔!

台座には講中がいっぱい!

山門です。
当日はお会式の直前で、境内に植木屋さんが入って作業の真っ最中!
ご苦労様です!

門扉や板塀は昔のまま。歴史を感じます。

まずは祖師堂に参拝。
お祖師様と鬼子母神がお祀りされていました。

庫裏の中にもお万灯が飾られ、お会式気分が高まります!

祖師堂の裏側に、もうひとつ立派なお堂が!
こちらが本堂です。

山号は「妙栄山」です。

瓦の一枚一枚に「大」の字。
境内にこぢんまりとしたお堂

釈迦堂です。
実はこのお寺、日蓮聖人がまだ「日蓮」でなかった若い頃に宿泊されたご霊跡で、釈迦像にまつわる逸話が残されているようです。

日蓮聖人が21才(というと立教開宗の10年も前ですね!)、まだ名前が「蓮長」で、各地を遊学していた頃の話です。
千葉の清澄から比叡山に向かう途中に、ここ(昔は帷子:かたびらと言われていたようです)にあった、浄土宗を信仰していた民家に宿泊しました。
その際、この家の子供達が釈迦像をおもちゃにして遊んでいるのを目にし、蓮長法師はその誤りを指摘したそうです。

そのときの状況を描いた絵が祖師堂に掲示されていました。
お寺の奥様に許可を得て撮影させて頂きました。中央下側の、犬だか猫だかの脇にある白っぽいものが「釈迦像」です。左端の蓮長法師が家人を諭しています

日蓮聖人はこの釈迦像を開眼感得したそうです。
おそらくこの家の主人はこの時すでに、当時の蓮長というほぼ無名の僧に、深く帰依したと思われます。

その約10年後、日蓮聖人が清澄で立教開宗したと同時に、この家の主人は改宗、自宅を「法華堂」にして例の釈迦像を安置したのが、このお寺のルーツです。
立教開宗とともにスタートしたお寺なわけですから、文字通り日蓮宗最古、ほんとうに長い間、横浜の宗門を支えてきたのでしょう。

わ~、柘榴(ざくろ)だ~!
おっきい木ですね~!

徳川家康の側室・養珠院お萬様がお手植えした柘榴だそうです。

よく熟れてるな~!
そういえば祖師堂に鬼子母神がお祀りされていましたが、関係ありそうですね!
鬼子母神は安産とか子供の健やかな成長のご利益があると言われています。
このお寺と日蓮聖人のそもそものご縁は、無邪気に釈迦像で遊ぶ子供でした。

↑は祖師堂の扁額ですが、次の世代が平和で穏やかな世の中で暮らせるようにとの「願」を立てているのかもしれませんね!
ん?掲示板に何か・・・

港北区のお寺で、寺フェス、あるそうです!こぞうくんも来るそうです。
第二会場の「水行体験」、ちょっと興味あったりして・・・。