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―日々余話― 都心のなかの古民家たち
大阪で育ち、この年までずっと大阪で過ごしてきながら、不明にもつい最近になってその存在を知ることになったのが、服部緑地公園の一角にある「日本民家集落博物館」。そのきっかけはなんのことはない、小3となった幼な児の、秋の遠足地だったからなのだが‥。
飛騨白川郷の古民家を移築保存したのを皮切りに、民家集落の博物館として誕生したのが、1956-S31-年だというからすでに半世紀あまり、今でこそかように移築保存された古民家集落群は全国各地にみられるが、いわばその先鞭をつけたものといえようか。
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すでに今月初旬の遠足で見学体験済みの先輩たる幼な児と連れ立って、休日の午後を過ごそうと出かけたのは先週の土曜-23日-だった。
以前は辺り一帯が竹林だったのだろう、1万坪あまりの起伏のある敷地内に、北は岩手、南部の曲家から、南は鹿児島、奄美大島の高倉まで、12棟の民家が点在する。これらのほとんどが昭和30年代に移築されているそうな。
ゆっくり観て廻ればたっぷり2時間は要するのだろうが、子どもが退屈気味に先を急かすのでそうもいかない。それでも1時間半くらいは過ごしたか、ちょっとした心の洗濯にはなった気がする。
―山頭火の一句― 行乞記再び -113
4月23日、雨、風、行程3里、小倉市、三角屋
わざと風雨の中を歩いた、先日来とかく安易になつた気持を払拭しようといふ殊勝な心がけからである。
小倉まで来て、放送居士、ではない、放送局下の惣三居士を訪ねる、初相見にして始中終見、よばれて、しやべつて、いただいて、それから。-
酔うた、酔うた、エロ街散歩、何とぬかるみの変態的興味、シキシマを一本づつ彼女達に供養した。
廃棄工場-発電所-、そこにはデカダン的で男性的なものがあつた、なかなか句にならない。
寝十方花庵、月庵-惣三居士の面目。
雲水悠々として去来に任す、-さういふ境界に入りたい。
雨なれば雨をあゆむ
此一句-俳句のつもりではありません-を四有三さんの奥さんに呈す。
JOGK、ふるさとからちりはじめた
此一句-俳句のつもり-を白船老に呈す
雨がふつてもほがらか
此一句を俊和尚に呈す。
※表題句、掲載句の外、4句を記す
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Photo/細川忠興が築城した小倉城-S34再建-
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Photo/JOGK-現在のNHK北九州放送局社屋
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