里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

源氏物語千年紀

2008年10月19日 | 日々のつぶやき
今年は源氏物語が書かれてから千年になるため、源氏の年と言われています。

先日配布された「きょうと府民だより」の10月号に、源氏物語千年紀の特集がありました。

ところどころ抜粋して書いてみます。

♦千年前から京都に息づくそのこころ

源氏物語が書かれたのは今から、千年前の京。長い時を越えて、読み継がれ、そして語り継がれてきました。

さらに、美術、工芸、芸能、茶道、華道といった日本の文化に多大な影響を与えてきたこの物語には、まさに「日本のこころ」が詰まっているといえます。

かけがえのない文化を次代に守り伝えていくことが、「京都」の大きな役割だと・・・(山田京都府知事の言葉)


♦人の心は千年前も同じ
源氏物語が千年を越えて愛されているのは、恋愛小説だから。生活様式はずいぶんと変りましたけれど、人間の心というのは千年前と変っていません。

喜怒哀楽や人を愛する気持ち、愛したために起こる悩み、寿命に対する恐れ…。

だからこそ今なお、多くの人を惹きつけてやまないのだと、私は思います。

作者の紫式部は、世界でまだ小説が書かれていない時代に、あれほどの長編小説を一人で書き上げた天才です。

源氏物語は日本の文化遺産の中でも最高のものだと思っています。

それはまた、京都の誇る文化でもあるので、「源氏物語千年紀」よびかけ人の一人として、世界に向けてアピールしていきたいです。

源氏物語を題材にした漫画も人気を集めていますね。

日本人ならぜひこの物語の世界に触れてほしい。

特に若い人には、千年も前にこれほど素晴らしい小説が日本で書かれたことに誇りを感じてもらいたいと思います。・・・(京都・嵯峨野「寂庵」の仏教者としても又作家としても活動されている瀬戸内寂聴さんの記事)