里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

折々の言葉

2015年12月17日 | 日々のつぶやき
今日の新聞・折々の言葉から

人は思い出されている限り、死なないのだ。

想い出す時は、呼び戻すこと。     

             山田 稔            


 今は亡き知己たちの家のあたりを一人、ぶらっと歩いていると、ふと彼らの散歩に仲間入りしているかのような気分になる。

その幸福な夢想の中ではだれも「車椅子に乗っていない」。

魂と魂の、ほのかな温(ぬく)みをおびた無言の語らいに、しばし身をたゆたわせる。やがて日も陰り、それぞれの家路につく。    
      
                        

小さな時間、大切な光景。

作家の「82歳のガールフレンド」から。