ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2015年11月23日 | アメリカのサマーキャンプ
今朝は、気温がぐっと下がり寒いスタートでした。今週の木曜日はThanksgiving(感謝祭)の祝日です。ボーディングスクールに留学中の生徒さんたちの休暇もスタートし、お友達のお宅にお世話になったり、この機会にTOEFLやSATのスコアアップを目指して、お勉強中心のプログラムに滞在したりしています。

本日も、今年の夏、アメリカのサマーキャンプに参加されたお子さんと保護者の方のご感想をご紹介いたします。
11歳のお嬢さんで、今年2度目のサマーキャンプとなりました。2年継続して同じキャンプに参加し、昨年出会ったお友達との再会も果たしました。

質問:アメリカのサマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答: 一番楽しかったこと:Xゲーム・バナナボート、班(キャビン)のみんなとのおしゃべり。一番印象的だったこと:日本人のお友達がキャビンに来るのは良いけど、何回も私のキャビンに来るのがいやだった。ちょっとしつこいかな、と思いました。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答: 前より英語力がつ身に付いた。昨年よりお友達と会話ができるようになった。昨年より、沢山のお友達ができた!! キャンプで色々な体験をしたので、自信がつきました。今後、日本でもっと自分の弱い単語力を身に付け、英語の検定も受けていきたい、と思いました。

質問:来年もアメリカでのサマーキャンプに参加したいと思いますか? その理由は?
答: 来年もキャンプに参加したいです。理由は、大自然の中で自由に遊んだりすることは、日本ではあまりできないし、お友達も、いじわるな子がいなくて、みんなやさしくしてくれるからです。

質問:今年参加したサマーキャンプに何かリクエストはありますか?
答: ないです。

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答: 今年は昨年仲良くなったお友達とまた再会でき、一緒のキャビンになれた喜びが印象的でした。また、今回は日本人のお友達の助っ人として日々活躍していたように、感じました。娘のキャビンの先生がそれをご覧になっており、大変ありがたいことに、そのことをキャンパー全員の前で褒めていただいたようです。そんな小さな事に気付いて頂けたおかげで、娘はうれしく自信がつき、これからもこのキャンプに参加していきたい、と前向きになれたと思います。

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気づきになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答: 2回参加させて頂き感じたことは、娘はこのキャンプとそこでできた仲間や先生方が大好きなんだ、そしてとてもこのキャンプに参加できて幸せなんだ、という事を強く感じました。1年に1回の大切な大イベントと思っているようです。そして、単語や文法的が違っていても気にせずに話し掛け、お休み時間にも疲れて寝たい時には休み、マイペースにリラックスして参加できている事に驚きました。そんな娘の姿に喜びと驚きと新たな発見ができたように感じます。

質問:何かプログラム対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答: 今回はハッキリと言えなかった娘もいけないのですが、日本人だけでキャンプの後半になっても1日何回も遊ぶのはいたしかたないとは思いますが、少しもったいなかったかなと感じました。

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答: 毎日心を尽くしてお手伝いいただき、大変感謝しております。Tammyさんのおかげでこのキャンプに楽しく参加させて頂いております。来年からは中学生ですが、またキャンプに参加したいと強く希望しております。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

ご感想をお寄せいただいたアンケート用紙には、お嬢さんのかわいらしいメモ「また来年も会えると嬉しいです」が添えられていました。嬉しかったです。

このお嬢さんが参加しましたサマーキャンプの定員は各セッション240名、そのうち日本人参加者は6名までとしています。昨年、初めてサマーキャンプに参加された際は、女子の参加者は他にいらっしゃらなかったので、不安な気持も大きかったようですが、現地では日本語を一切使わずに2週間のプログラムを、このお嬢さんらしくマイペースで、楽しく過ごしてくれました。今年は、昨年と状況が異なり、女子参加者が4名、男子参加者が2名というメンバーでしたので、初めて参加した女の子さんが、2回目の参加であったこのお嬢さんを頼ってしまう場面が多かったようです。このような状況は予め予想できましたので、キャンプディレクターならびに指導にあたるカウンセラーたちにも、日本人参加者同士が固まってしまうことのないよう、ご指導いただけるよう、コーディネーターとしてお願いしておりました。一方で、困っている仲間を助けてあげられるスキルということも大切にしているプログラムでありますので、このお嬢さんが他の日本人参加者を助けてあげている様子も、きちんと評価していただけのだと思います。240名のキャンパーたち、そしてカウンセラーたちの前で、みんなの模範として表彰されたことは、このお嬢さんにとって、生涯忘れることのない掛けがえのない思い出になったはずです。

このように、年毎に参加者の構成で現地での状況が変わってくることもございますが、同じ年齢の子供同士で共同生活を送りますキャビンには、日本人参加者は一人きりとなるよう、各サマーキャンププログラムに交渉し、アレンジをしております。そのために、日本人参加者数の枠に空きがあったとしても、年齢、性別によってはご参加いただけない場合もございます。

現地を訪ねました際は、それぞれのキャビンでお休み時間をキャビンの仲間と過ごしているときでした。このお嬢さんのキャビンを訪ねましたら、同じキャビンの仲間たちとおしゃべりをしながら、無理なハイテンションではしゃぐこともなく、とても自然に、ゆったりとお休み時間を過ごしていたお嬢さんが印象的でした。今回の体験も、お嬢さんと保護者の方で前向きにとらえ、今後につなげていこうとお考えになっていらっしゃることが素晴らしいと思います。これからこのお嬢さんが成長するにつれ、様々な複雑な状況に直面し、そこで自分を取り巻く環境を把握し、正しい判断をしていくことが不可欠となってくることでしょう。そのようなスキル・人間力をつけていく上で、2年継続してのサマーキャンプ参加は、とても貴重な体験となった、と信じております。そして、心の拠り所となる故郷のようなサマーキャンプと巡り会ってくれたことを、何よりも嬉しく思います。来年も、ボストン、またキャンプ現地で、このお嬢さんと再会できることを楽しみにしております。