ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ参加後の感想

2017年10月11日 | アメリカのサマーキャンプ
例年より気温が高い日々が続いているボストンですが、今月末のHalloweenに向けて賑やかな飾りつけが目立つようになりました。紅葉も、ちらほら始まっています。

先月には、現在ボーディングスクールに留学している生徒さんたちも、みんな無事に帰寮しました。今年最上級生になる生徒さんにとっては、大学出願はすぐ目の前です。早期単願のシステムと利用しますと、出願の締め切りは11月1日です!先週は留学先の学校へ出向き、担当のカレッジカウンセラーさんにお会いして来ました。私立のボーディングスクールには、在学生の大学出願のサポートをして下さる専門のカウンセラーが数名いらっしゃるのが普通です。出願校の選択、出願書、関連書類の準備を含むトータルなケアを提供して下さりますが、お任せきりではやはり心配な点もあります。

本日も、今年アメリカのサマーキャンプに日本から参加されたお子さん、そして送り出された保護者の方のご感想をご紹介いたします。9才の公立小学校に通う女の子さんで、今年初めて女子だけのGirls Campに、日本人参加者一人きりで3週間半参加しました。サマーキャンプ参加には、とても前向きなお嬢さんでしたが、出発直前になりますと、当たり前のことですが、不安や心配のほうが楽しみな気持よりも大きくなることもあり、出発前にお電話でお話ししたこともありました。英語は、週に1回、英語塾でお勉強中です。

質問:アメリカのサマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答: 私は、特にバンクでの生活が一番楽しかったです。休けい時間にお友達とたくさん話したり、遊んだりしました。他のバンクの子たちともすぐに仲良くなれました。アクティビティ以外にもイベントがたくさんあり、いつもとはちがう事をするので、色々な子と仲良くなる事ができました。アクティビティで一番楽しかったのは、スタンドアップパドリングです。こわくもないし安全で、On purposeでひっくり返る楽しさもあります。困ったことは、シャワータイムが1-2分、夕食がほとんどハンバーガーだった事です。

質問:アメリカのサマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答: アメリカの子たちは、自分のやりたい事が絶対で、一度決めた事は最後までやりとげる事を当然としていました。インストラクターさんに悪いとか、えんりょする事なく、NoだったらNoと言っていました。だから私も、自分の意志は絶対まげず、決めた事はリタイアやSwitchせずに最後までやり通すようにしました。何でも積極的に言う事、やる事が大事だと思いました。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
答: 参加したいです。今まで一番楽しい夏休みだったからです。仲良くなったお友達にまた会いたいからです。

質問:今年参加したサマープログラムに何かリクエストはありますか?
答: 夕食の種類が増えると嬉しいです。バトミントンや卓球がアクティビティに追加されたら、必ずとります!

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答: Activityについては、自分で選択して挑戦できるのは、本人の意欲を高め、自信をつける意味でおもしろいシステムだと思います。食事のテーブルが決まっていて、週替わりでメンバーが変わるのは、帰国後知りました。Activityだけでなく、日々の日常の中でも異なるバンクや年齢での接点がたくさんあり、様々なイベントが行われる中で、色々なCamp参加メンバーと知り合える様になっている点も、本人の世界を広げる事につながっています。とにかく帰国後はずっと英語で話して、歌って、踊っていました。プログラム挑戦だけでなく、アメリカ滞在中の全ての時間が刺激的であった事は、間違いないです(笑)。

質問:お子さんをアメリカのサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答: 間違えても恥ずかしいと思わない年齢で参加した事がとても大きかったと思います。間違える事をおそれたり、格好つけたりする事でなく、どんどん積極的に海外の子の輪の中に入って行き、自ら進んで楽しめた事で、内面の成長を非常に感じました。慎重な性格の子でしたが、些細な事には拘らない、気にしないようになり、たったの約4週間でとても寛容になりました。心の成長が大きく、素晴らしい環境の下で、大変充実した実りある時間を過ごしてきた事を目の当たりにし、親として今回参加させられて良かった、と思っております。

質問:何かプログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答: (無回答)

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答: 現地での対応の迅速さ、子供達一人一人への気配り、お心遣いは敬服する程です。長年のご実績とご経験の豊富さは、子供一人で現地に送る親の不安を余す所なく取り除いて下さいました。全てのご対応に感謝の言葉しかありません。お世話になり、有難うございました。今後とも、宜しくお願い致します。

日本人たった一人で大奮闘してくれたお子さんでしたが、現地を訪問しました際は、すっかり現地の風景に溶け込み、満面の笑顔で、私の訪問を歓迎してくれました。ボストン空港に到着した際は、礼儀正しいご挨拶の中に、不安な気持を隠せない様子でしたが、現地からのファックスでのお手紙で、疑問に思ったことをすぐに質問してくれたり、困ったこともすぐに発信してくれたりしながら、私たちの期待以上のスピードで、自分の居場所をしっかりと築いてくれたのでした。お母さまのご報告の中に、帰国後お嬢さんが、「アメリカでは転んでも泣かないの。転んだ子が笑うから、みんなで笑ってしまうの!」、とあったことが、印象的でした。綺麗な湖をまるごと抱えた大自然の懐の深い環境で、信頼できる大人たち、お友達たちに囲まれて、異なる文化や言葉の環境の中で戸惑いながらも、日々前向きにがんばってくれた結果、このお嬢さんの中に芽生えた自信と達成感は、今後大きな糧となることは間違い無いでしょう。

このお嬢さんが参加された女子だけのキャンプは、参加者の女の子たちの屈託のない笑顔が満ちています。アメリカの教育者たちの中で一番難しいとされる、12才から13才の女の子たちが多数参加しているキャンプですが、難しいお年頃の女の子たちも含めて、ハッピーに伸び伸びと自分のやりたいこと、チャレンジしたいことに取組みながら、異性の目や不要なプレッシャーから解放されて、真の友情を育んでいることが肌で感じられる理想的な環境です。

アメリカ国内では、何年も継続して参加する参加者も多く、自然と家族ぐるみのNetworkの絆も強く、高校受験、大学受験の際に助け合うことも少なく無いそうです。前向きで明るいGirls Powerをベースに、Girls Networkを築き上げることもできる貴重な環境であるサマーキャンプに、教育レベルの高いアメリカ人ファミリーが大事なお嬢さんたちを毎夏送っている、Exclusiveなサマーキャンプです。このお嬢さんも、過去に日本から同キャンプに参加された先輩(現在、アメリカ東海岸のボーディングスクールに留学中)から、乗馬用のヘルメットをお借りし、日本版Girls Networkをさっそく利用してくれました!来年も、ぜひまた参加して欲しいです!