ベテランのBMWのオーナーさま達に・・・
そんな事、当然知ってるよ!!と・・・
またしても笑われてしまうかもしれませんが。
BMW R100GS 一型 点検整備。
ブログ内の上記の記事でエレメント部分に鉄粉が・・・
と言う事を書かせて頂いたら。
何故?鉄粉が出るとまずいのか?と、聞かれる機会が
多くなってきたのでサービスマニュアルを参考にしつつ・・・
少しだけ書かせていただきます。
81年以降のモデルの車両のオイルラインを正規のサービスマニュアルから
ざっと書き写しましたw
エンジン部品から鉄粉や細かな金属片が出ると・・・
エンジン摺動部分から各オイルラインを通り、オイルパンに。
オイルポンプが回り、オイルパンにあるストレーナーから
鉄粉・細かな金属片入りのオイルが後部分のクランクメタルを循環。
その後、オイルエレメントに回り、前部分のクランクシャフトメタル周辺を
回り、再びエンジン摺動部分へと循環しています。
(81年以降モデルの場合。~マニュアルより)
つまり鉄粉や細かな金属片を含んだオイルが循環する事で、
オイルポンプやクランクケースやクランクケース内のオイルラインを
傷めてしまうことが問題なんですネ
クランクケースにオイルポンプが収まっている所。
これが回ってオイルを循環しています。
すごく簡単でシンプルな構造ですよねw
オイルポンプが傷むと、クランクケース・オイルラインも同じく傷みます。
またオイルポンプが傷むと徐々にオイルプレッシャーが下ってしまい・・・
エンジン末端部最後まで段々オイルが行き渡らなくなり
金属同士が当たり益々鉄粉が出て。
更にエンジン内部部品を傷めてしまう原因になります。
どんどん悪循環になり最終的にはクランクケース交換または
エンジンASSY交換となった車両もありました。
その為、バルブリフターの傷みやカムシャフトの傷みが発見されたら
長く乗るためにも・・・エンジンが致命的なダメージを負う前に
早めのエンジンメンテナンスがお薦めなんですネ
2009/8/14 BMW R100 RS エンジンメンテナンス
この動画の車両も当初は上部O/Hの予定でしたが・・・
エンジンを開けたところ、ロッカーアームのベアリング内部が
砕けていたり、バルブリフターに深いキズがあったので
オーナーさまと相談の上、エンジンフルO/Hに変更させて頂きました。
もし、上部O/Hで内部部品にキズがあったら・・・
オイルポンプの点検やクランク後部のメタルの確認等。
普段見てもらっているバイク屋さんで、
よ~~~く・・・今後のメンテナンスをご相談下さいね
また、ゆっきはマニュアルを見て書いているだけなので・・・
これ以上の詳しいことは車両を見てもらっているバイク屋さんの
メカニックさんにご相談下さいネ
次はミッションです。
ようやく完成いたしました。
これで乗っていただき様子を見ていただきたいと思います。
GB400のFCRキャブレターのリセッティング~その後。
上記の作業過程で、カムシャフトの虫食いが発見されたGB400。
部品が廃番で新品は手に入れられなかったので・・・
その後、オーナーさまがカムシャフトをかなり探されてようやくカムが
手に入り作業を進めさせていただいています。
ヘッド部分を確認&点検しつつ作業を進めています。
外した虫食いカムシャフト。
よく見ると結構減っています。
メッキが若干剥れているロッカーアーム。
ズームして良く見てみます。
オーナーさま。
大変お待たせしています。
ただ今作業中です。いま少しお待ち下さい。
オーナーさま。
昨日はご来店本当に有難うございました。
楽しいひと時でした。