中国2日目と3日目は、内陸部にある杭州と黄山にある、木造住宅を視察しました。
いずれも本県の住宅メーカーと中国との共同で建築したものです。
上の写真は、由利本荘市に本社のある㈱伊藤建友さんと杭州の実業家の林(りん)さんが建てたもので、日本式庭園を備えた本格的な木造住宅です。
林さんと娘さんが案内してくれましたが、林さんは竹製品を製造して海外に輸出しており、かなり大きな仕事をしています。
娘さんは、名古屋に留学していた時に知り合った日本人の青年と結婚しており、現在ニューヨークに住んでいます。
中国では、経済発展に伴ってこうした富裕層が増えており、こうした人たちに木造住宅の良さを知ってもらえば大きなマーケットになり、秋田杉の販路拡大につながることが期待されます。
ただ、ハードルはまだまだ高そうです。
この写真は、黄山にある木造住宅で、秋田市の㈱松美造園と中国林業科学院が7年前に建てたものです。
近くに「太平湖」という大きな湖がある観光地の中ですが、あまり人の行かないような奥まったところにあり、もう少し人目につく所に建てればな・・・・・と感じました。
耐久性の実験が目的のようですが、もう少し工夫が必要だなと感じました。
その日は、世界自然遺産に登録されている黄山の山中にあるホテルに泊まりました。
黄山は山水画のモデルになっている風景で、花崗岩が長い間の侵食で独特の景観になっています。
この写真は「飛来石(ひらいせき)」という岩で、空の上から石を突き刺したような不思議な景色です。
面白かったのは次の写真で、登山道の途中に数頭の猿が住んでおり、観光客の食べ物を狙っています。
今回の調査団の一員である石田県議(大館市)とボス猿が睨みあっているところです。
何となく連帯感を感じているのか?それとも食い物を要求しているのか?
ユーモラスなツーショットです。
この後、近くで悲鳴が上がり、中国の女性が果物の入った袋を奪われました。
続きは、明日報告します。