桜の花が咲きました。今週末には花見が楽しめそうです。
一昨日に続き今回は惑星探査機「はやぶさ」の川口淳一郎氏
の言葉を紹介したいと思います。
川口氏は1955年青森県弘前市に数学教師の子ども
として生まれました。
京大、東大大学院、宇宙研究所と進み、35歳の時に、
世界で初めての「はやぶさプロジェクト」を立ち上げました。
川口氏の言葉で一番印象に残っているのは、
「高い塔を建ててみなければ、新しい水平線は見えない」
という言葉です。
自分のやりたい高い理想を掲げよ、ということです。
その原点は、子どもの頃に父から聞かされた「足下ばかり
見るんじゃない、時には顔を上げて上を見ろ」という言葉
だったそうです。
一頭の牛が紐に繋がれて大草原にいる。牛は紐の届く
範囲の草を黙々と食べ尽くす。しかし一度も顔を上げて
みようとしない。顔を上げてみれば大草原が遥か遠くまで
広がっていて、おいしそうな草が山ほどあるのに、それに
気がつかないでいる。
同じような状態に陥っている人はいないでしょうか。
なるほどと思える言葉です。
そして、何かをやろうと思ったら「できる理由だけを探す」。
「時間的に無理だ」とか「予算が足りない」とかといった
愚痴や不満を言わない。という文化が大事だと言っています。
日本人の多くは完璧主義で、未知のことを敬遠したり、不完全
さを嫌う傾向があります。
何か新しいことを始めたりする時には、これが悪い方向に出る。
「不安があるから手を出さないでおこう」と、リスクのあるもの
には手を出そうとしたがらない。
そして、「解決する方法」より「できない理由」を考えることに
力を注ぎ、それを見つけて安心してしまっているケースが
少なくありません。
我々の仕事上にも生かせそうな話ですね。