1964年にイタリアで制作された西部劇、いわゆる「マカロニ・ウエスタン」の歴史的傑作、『荒野の用心棒』(原題Fistful of Dollers)がリメイクされることが決定したとのこと。
アメリカで燻っていたクリント・イーストウッドをスターに押し上げ、マカロニ・ウエスタンというジャンルを世界に知らしめた傑作中の傑作。
監督はセルジオ・レオーネ。音楽はエンニオ・モリコーネ。いわゆる「ドル箱三部作」の1作目で、同様の主演、監督、音楽による『夕陽のガンマン』(For a Few Dollers More)、『続・夕陽のガンマン』(The Good,The Bad and The Ugly)が続きます。
その内容は黒澤明監督作品『用心棒』のもろパクリ。なので東宝から訴訟を起こされ敗訴し、東宝側に賠償金を支払ったようです。まあ、そりゃそうなるでしょうね。
しかしそんなことはどこ吹く風、結果として映画史に残る傑作としてその名を轟かせ続けてる。
こんな歴史的傑作を、リメイクだとう!?
うーむ、どう考えても
うまくいくとは、思えんなあ…。
あの時代に、あの役者たち、あのスタッフたちで、あの空気の中で撮ったからこその名作なのでね、それをどうやって
どのような
映画にするというのか。
正直に言って、嫌だ!
あの傑作を、壊して欲しくない!
余計な事しないでくれよ、頼むから。
いまの映画界、よっぽどネタがないのかねえ…。
やだねえ。
エンニオ・モリコーネ作曲。荒野の用心棒メインタイトル「さすらいの口笛」
これを越えられるとは、到底思えないね。
黒澤明監督作品『用心棒』より。音楽は佐藤勝。
この三船敏郎さんの殺陣のスピード、力強さ、有無を言わせぬ説得力がある。こんな殺陣の出来る人、もういませんね。
斬られ役にはジェリー藤尾(遠くへ行きたい)さんや、中谷一郎(風車の弥七)さんなど、懐かしい方々がおられます。