葵の色んないろ。

葵での出来事、ちょっといい話、なるほどな話、色んな話ができたらいいなと思います。

新年のご挨拶

2020-01-04 11:56:53 | お知らせ

新年、明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

葵高等学院(以下、本学院)は、「卒業後に貢献する」という理念のもと、とくにキャリア授業とイベント活動に力を入れております。内容は、席巻するグローバリズムと国の政策、グローバル企業と国内企業の動き、ビジネスモデルと消費者心理の変化など幅広いものですが、本質は、超少子高齢化の中心にいるのは、葵の生徒達で、周りをみれば、若くしてリーダーになることは容易に想像できるというものです。

これからの日本を見据えたキャリア授業

「働き方改革で残業規制、有給消化、2020年4月施行の同一労働同一賃金」そして「副業解禁」という企業。今だけ金だけ自分だけと、年功序列の家族的な付き合いを避け、「個」を重視する風潮。それに加え、今後のインボイス制度導入、消費増税、そして世界的金融不安等々、終身雇用の持続が一層困難になることは間違いありません。更に、大企業が積極的に導入している、RPA※1が向上し、コモディティ化※2されれば、中小企業も続いて導入するため、正社員求人は限定的かつ専門的になっていくと思われます。いままで企業は、終身雇用制度のもと、「質より量」で、新卒一括採用し社会人教育まで担っていましたが、これからは「量より質」を問う、即戦力重視の採用基準になります。

そうなると、今まで以上に、学生時代に何を学んできたのか証明する「無形資産(学歴ではない、人的能力)」が大事になってきます。しかし、この無形資産を築くことは、通信制高校のメリット全てが、デメリットに変わるといっても過言ではありません。その点、本学院では、創業時から、キャリア授業(座学=offjt)や資格検定講座、選択講座(クリエティブな講座等)で得た知識を、葵秋祭の起業体験や映像制作などで実践(ojt)することで、知識と経験=ナレッジを深めつつ、自分の得手不得手を知り、将来どうありたいか、「自分と向き合う」きっかけを作り続けています。以下は、キャリア授業のアンケートですが、本学院の生徒達が卒業後について意識が高いことがご理解いただけると思います。


アンケートについて。

 

冒頭でお気づきかと思いますが、本学院のキャリア授業内容は、全日制の高校生が学ぶような画一的な内容ではありません。しかし、5の「そう思わない」が14%もいること、9.10の「非常にそう思う」「そう思う」の合計が、90%以上であることから、本学院の生徒達がいかに、卒業後を真剣に考え、受講しているかが伺えます。実際、進路面談でも、場当たりではなく、卒業後を見据えた結果として、「学部や職種を選択する」生徒達が年々増えています。


本学院では、今年もキャリア学習やイベント活動など、私たちも今まで以上に勉強をして、更に教材をブラッシュアップし、「AIで代替え可能な仕事49%という数字に悲観することなく、逆に51%も代替えできないのか」と思えるよう、次世代に貢献していきたいと思います。保護者様もご家庭で意見交換するなど、生徒の気持ちを整理して、一緒に卒業後を見据えていただくよう、何卒ご理解ご協力のほどお願い申しあげます。


本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

代表理事 本田雄一郎

 


※1 RPA:ロボティックプロセスオートメーション。人間のみが対応可能と想定されていた高度な作業を、AI等の認知技術を活用して代行・代替する取り組み。
※2 コモディティ化:高価な商品が低価格化・普及品化すること


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