葵の色んないろ。

葵での出来事、ちょっといい話、なるほどな話、色んな話ができたらいいなと思います。

あけましておめでとうございます

2018-01-04 15:18:43 | お知らせ

あけましておめでとうございます

皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

葵学園では昨年、メロンパンアイス新潟万代シテイ店様とのコラボ商品開発・販売、元祖 柿の種 浪花屋製菓様のPRチラシ作成、長岡米百俵まつりにてパンケーキ店出店等々、葵学園ならではの、アクティブラーニング型の授業を形にする機会が多い年でした。

このアクティブラーニング。葵学園では、十数年前から導入していますが、2020年問題といわれる大学入試改革により、従来のマークシート式(暗記力)から、段階的に「思考力・創造力・表現力」を評価する記述式へ変わるため、全日制の中学、高校でもアクティブラーニング型の授業を積極的に導入していくことが決まったようです。

ただ、アクティブラーニングは、簡単なものではないですし、効果が可視化されにくいものです。私たちも早くから取り入れていたと、あぐらをかくのではなく、今まで以上に勉強をしていかなければならないと思っております。


将来、生徒の皆さんが体感するSociety 5.0※1 以降。

2045年以降、日本の労働人口49%がAI、IOT、ロボットで代替え可能となる。その結果、BI※1が導入されるから働かなくて済む!的な発言が生徒から出てくるようになりました。ただ、実際にBIが導入されたら、益々格差社会になるのではないでしょうか。国からしたら、税金や年金等、確実に回収できるわけですし、企業も課金システム等を複雑化させ毎月確実に徴収するスキームを組むと思います。支給と同時に天引きされたら、手元にいくら残るのか?という話しです。結果として、労働しなければいけななくなるのではないでしょうか。葵学園としては、いまから先を見据え、AIが発展することで、どのような社会インフラになるのか、どのようなビジネスが生まれるのか等を踏まえ、将来自分がどうありたいのか模索してもらえたら幸いです。

いわゆる端末の進化。

ゴーグルをして視覚情報に創造世界を流すことでVRを楽しむ「VRゴーグル※3」、耳に装着し音声情報のやりとりを可能にする補聴器型の「ヒアラブルデバイス※4」など、これらの端末が体内に入るのは時間の問題ではないでしょうか。まず医療分野から普及させていくことで市民権を得ていくと思われますが、これによりどのような分野の職種が発展するでしょうか。

AI(ビッグデータ)の活用。

インターネット有料配信を主として、映像制作や視聴方法にも独自のシステムを確立し始めた、Netflix(ネットフリックス)※5。ビッグデータを元に、1億人以上いる会員が観たい情報を徹底分析して「個」へ訴求し、既存のコンテンツの他、自社制作映画の独占放映等、メディア産業の市場シェアを大きく席巻。ケーブルTVやハリウッドをはじめ、世界を相手に娯楽メディア産業改革を仕掛けています。TPPなど何処風吹くという勢いで、すでに日本にも上陸。古い体質から脱却できない日本のメディア産業はどう立ち向かうのでしょうか。例えば、電通や博報堂といったエージェントを通し映像制作、放送・上映をする必要があるのか。それ以前に、監督や制作会社などからしたら、莫大な制作費、制約なしの脚本、視聴対象が190以上もの国のにいる等々の魅力があるネットフリックスと仕事をしたいと考えるのではないでしょうか。今後、物販のアマゾンのように娯楽メディア、コンテンツビジネスも大きく様変わりしていくと思います。

上記の分野は一例でしかありませんし、難しく考えることもありません。どんな分野でも本質は、「圧倒的な合理化」に向かっているということです。生徒の皆さんも、自分の好きな趣味などからひもを解くことで何か見えてくるのと思います。正解は一つではありません。どれだけ合理化へ進もうが、人間は感情を大切にするので、合理化できない分野はいくらでもあります。葵学園では、今年も変わらず、生徒の皆さん同士で話し合い、様々な気づきを得られるようカリキュラムを吟味していきたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

葵学園 代表理事 本田雄一郎

※1 BI=BasicIncome(ベーシックインカム)
AIの急速な発達により、日本の労働人口49%がAI、IOT、ロボットで代替え可能となるため、国が無条件で現金を支給するという政策。

※2 Society 5.0(ソサエティ5.0)
AI、IOT、ロボットビッグデータ等の新たな技術を、あらゆる産業や社会生活に取り入れてイノベーションを創出し、一人一人のニーズに 合わせる形で社会的課題を解決する新たな社会。

※3 VRゴーグル
VRとはVirtual Reality(仮想現実)。人間の視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感を刺激し、あたかも現実かのように体感させる概念や技術を指す。ゴーグル型は、テレビ、映画、シミュレーションタイプのゲームなど、自宅に居ながら世界の風景や創造上の物語を体感できる。

※4 ヒアラブルデバイス(イヤホン型端末)
補聴器型ほどの大きさで、個人認証技術、位置測位技術、音響AR(拡張現実)技術、バイタルセンシング技術などを組み合わせたヒアラブルプラットフォームサービス。IOT{スマートフォン等とBLE(Bluetooth Low Energy)}で接続し、インターネット上のクラウドと連携することで様々なサービスを利用することができる。

※5 Netflix(ネットフリックス)
米ストリーミング配信会社。190以上の国で運営。今年は自社制作映画を80本撮るといわれている。なお、自社映画は、映画館等での上映をしないというプレミアムをつけることでブランディングを確立。これを受けて、フランスのカンヌ映画祭は今後出品を認めないとネットフリックスを排除するなど、米ハリウッドのみならず、世界の娯楽メディア産業が警戒中。

 


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