リベラルくずれの繰り言

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人気スマホアプリが、不許可にしても位置情報を外部に提供!

2020-08-04 | 一般
スマホアプリの人気アプリの約9割で利用者の位置情報が業者に伝わっていることがわかった(朝日新聞2020-8-2)。アンドロイドOSの日本向けストアの上位100アプリのうち、GPSなどによる「正確な位置」、WiFi接続状況などから推定される「おおよその位置」(GPS機能を切っていても追跡できる)を取得する「権限」を明記しているアプリが41あった。ところが残り59アプリについても、位置情報を収集する外部業者と通信しているものが47もあったという。
また、ある動画投稿アプリでは、「位置情報へのアクセスを許可しますか?」との確認画面で許可せず、GPSもオフにしても、旅先でその地域に関連する広告が表示され、位置情報が追跡されているらしかったという。その動画投稿アプリの利用規約には「利用者の現在位置、住所、好んでいく場所、付近の事業者や人々などの情報を利用します」とあり、「権限」を認めなくても、利用規約で認めたことにされているらしい。会社側は、利用者を特定できる情報は第三者に提供していないという。
数分のうち100か所以上と通信する無料ゲームや、2000回近い通信を繰り返す無料メッセージアプリもあり、アプリを使っていないときにも通信は続いているというからこわい。アプリ利用中の位置なら位置情報が漏れるのも覚悟できるにしても、使用しないときも常時把握されるとなると話が違う。(アプリを使っていないときにも通信する、というのはかなり異常だと思える。「起動後、別のアプリを立ち上げるなどして使っていなくても」ならわかるが、もし「アプリを起動しなくても」という意味だとすると問題だと思う。記事ではこの点についてはっきりしなかった。スマホではそもそもアプリが終了したのか裏に行ったのかがよくわからないのだが。)
記事によれば、アプリ開発のためにグーグルなどが提供しているキットに利用者の情報を業者に直接送る機能が内蔵されていることが背景にあるらしい。グーグルの日本法人は「アプリが利用者のデータを扱う場合、キットが取得するデータを含む全てについて、取り扱い方法を利用者に明らかにする必要がある」としており、そのために「権限」の設定があるのだが、守られていないのが実情だという。
世の中にはあやしげなアプリが出回っているのは承知しているが、みんなが使っているアプリなら大丈夫、とつい思ってしまう。だが、今回の調査はダウンロード数の上位アプリが対象だ。やはり新たなアプリのインストールは慎重にならなければ。

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