リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

ランチで外したマスクをどうしてる?

2021-05-26 | 一般
ランチの時に外したマスクはどうしたらいいのだろう。悩んでいる人は多いが、「鞄やポーチにしまう」、「ポケットに入れる」、「テーブルに置く」が定番らしい。そんな悩みにこたえるために一時的にマスクを入れておく「マスクケース」なるものも売られていて、飲食店やホテルで提供されることもあるようだ。
私は最初聞いたとき耳を疑った。クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」号での集団感染に戦々恐々としていたときなど、マスクというものはひもを持って外し、マスク本体には絶対に触らないようにし、外した後はよく手を洗うとされていたはず。たとえば畳んでポケットに入れたとしたら、マスクの外側のウイルスが内側についたりして、そのマスクを付ければみすみすウイルスを口につけているようなものではないのだろうか。畳まなかったとしても、2回目にしまうときに前回と向きが逆になっていればやはり同じことになる。マスクをあごに下げるとあごの表面についていたウイルスがマスクの内側に付着してしまうというのも同じ理屈だ。

ある医師は使い捨てを徹底する、あるいは少なくとも「1日に数回は、マスクを交換してください」という(mi-mollet)。ランチで外したものをまたつけるなどもってのほかと言われるだろう。学校によって午前と午後でマスクを替える決まりがある(mamasta)のも同趣旨だろう。

それにしてはランチで外したマスクをまたつけている人は多いようだし、「マスクケース」なるものも堂々と売られている。このゆるさはなんなのだろうと思っていたが、駅のドアの消毒も一日一回でいいという記事(過去ブログの追記5)を読んでなんとなくわかった。金属やプラスチックの表面でウイルスが数日残存するのは事実だが、社会全体でみればそこらじゅうにウイルスがあるわけではない。だからリスクの大きさと効率を天秤にかけたとき、やはり「一日一回」というとなるのだろう。

マスクもそうだ。感染者と接触したことがわかっている場合や、3密で感染者の飛沫に触れた可能性が高い場合をべつとすれば、マスクの表面にはウイルスが付着していない可能性に賭けているのが、ランチで外したマスクをまた使うということなのだ。(逆にいえば、3密状態で使用したマスクはやはり使い捨てにすべきだと思う。)
思い起こしてみれば、マスクによって感染を防ぐ効果は限定的だともともと言われていた。マスクをするのは、人からうつされないためではなく、万一自分が無症状で感染していた場合にウイルスを広めないためだ。そう考えれば、想定されているウイルス付着はマスクの内側であって、自分のウイルスがマスクの外側にも付着したとしても、リスクは変わらないと考えていいのだろう。
一時のマスク不足はなくなったとはいえ、やはり使い捨てはもったいない。ランチで外したマスクをまた使うかどうか、場面によって適切に考えていきたい。

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