リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

「原発ゼロ」のない希望「踏み絵」は公約よりも正直に路線を語る

2017-10-04 | 政治
小池新党=希望の党が「改憲」「安保法制への賛同」を条件として民進党からの合流希望者の選別を行うことに対して「踏み絵」だとか「排除の論理」だとして批判の声が上がっている.だが政党として基本理念を共有できる人を集めるのは当然のことで,その点での批判は失当だ.民進党・前原代表が一方的に自党の候補者公認を取り下げて合流を表明するに当たって全員の合流の「口約束」を取り付けていたかのような報道があるが(9月28日のブログ参照),本当に小池氏に「前原氏がだまされた」のだとしたら,信義の問題はあるのかもしれないが,問題の重大さを考えると前原氏の甘さは否めない.
先日,「踏み絵」こと「政策協定書」の10か条が明らかになったが(asahi.com),「安保法制」の肯定や「憲法改正への支持」が含まれている一方,選挙に向けた公約案として報道されていた「原発ゼロ」ははいっていない.蓮舫代表時代の民進党でさえ踏み切れなかった「原発ゼロ」は一部の有権者にとって魅力だろうが,「政策協定書」の内容からして,希望の党が本気で「原発ゼロ」を目指しているとは思えない.そもそも小池氏は東京電力の大株主である東京都の知事であり,すでに影響力を行使できる立場にあるはず.今日の夕刊でも柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きが報じられているが,小池氏が「原発ゼロ」に向けて行動しているとの話は一向に聞かない.
ここ数日強調しているが,小池新党=希望の党が目指す路線は「安保法制」を固持して「憲法改正」を目指すという安倍首相の路線と変わりないものだ.「踏み絵」問題での批判のポイントを誤ってはならない.

追記:希望の党は選挙に向けて「12のゼロ」を目指すと発表した(10月6日,asahi.com)が,その中には「原発ゼロ」「待機児童ゼロ」などと並んで「花粉症ゼロ」もはいっている.だが「花粉症ゼロ」に向けてどのような策を講じるというのだろう.ネット上でも願望に過ぎないと批判が上がっているようだ.「原発ゼロ」も結局は有権者の歓心を買うためのキャッチフレーズでしかないことはこのことからも明らかだ.

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